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2021/12/15 22:56:59
2021/12/15水曜日
神戸新聞ネクスト
アクリル板の向こう側で扉が開き、刑務官と共に六十男が現れた。神戸拘置所の面会室。男性は詐欺・業務上横領事件で判決を数日後に控えていた。
「初めまして、ですよね?」。目の前にいる私たちを見て、記憶を確かめるように言った。うなずくと「ですよねぇ」と笑顔を見せてパイプ椅子に腰を掛けた。そのまま、ほおづえをつくような姿勢で壁にもたれかかった。「で、何が聞きたいの?」
地域活性化の旗手と呼ばれた男性が、なぜ横領と詐欺に手を染めたのか。それが取材の焦点だった。
■事件は「関西の自由が丘」で起きた
阪急電鉄神戸線の岡本駅前。商店街は石畳が敷き詰められ、おしゃれなカフェや雑貨店など約200店が軒を連ねる。その街並みは、東京の高級住宅地になぞらえて「関西の自由が丘」とも呼ばれる。
男性はこの商店街で振興組合の理事長など役員を15年近く務めてきた。
商店街で働くイケメンたちでつくる「石だたみボーイズ」、LINEを使った商店街の案内サービス「岡本コンシェルジュ」、古民家コンサート-。
男性の携わった事業は、新聞や雑誌で何度も取り上げられた。地元大学が開くフォーラムで講師を務めたこともあり、商店街活性化の仕掛け人としてカリスマ的存在だった。
そんな男性に着服と補助金不正受給の疑惑が浮上したのは2019年8月。商店街のイベント事業の経費などを水増し、行政の補助金1900万円余りを不正受給した上、振興会の組合費計約980万円を着服したというのだ。金は生活費などに充てていたという。
■異色の経歴を持つイタリア料理店長
面会室での男性は饒舌(じょうぜつ)だった。「僕は音大出で、元はミュージシャン」。せきを切ったように自身の経歴を語った。
神戸市出身。1982年ごろから、同市東灘区・岡本にある飲食店に勤めたが、95年の阪神・淡路大震災で店が廃業したという。
独立したのは99年。岡本商店街に自分のイタリア料理店を構える。音楽仲間のつてを生かし、店でジャズライブなどを催すうち、組合に引き込まれた。
「ランチ営業をやっていなかったので『昼ひまだろう』と言われて」
音楽イベントで商店街に人を呼び込むうち、徐々に商店街振興組合の中心人物になっていた。
男性の説明によると、組合の役員を務めていた間、岡本商店街は行政から計1億7千万円の補助金を受け取っていた。自ら申請書を書いたという。
次々に新しい企画を打ち出す岡本商店街は、行政にとっても都合が良い存在だった。
「元理事長は有名人だったし、むしろお願いして補助金を申請してもらっていた」。ある行政職員はそんなふうに明かす。
審査も甘かった。男性ですら「書類さえ整っていれば申請は通った。こんなものでいいんだと思った」と驚くほどだった。
会計管理を一手に担うようになると、ほどなく男性は偽造領収書を用いた補助金の過大申請に手を染め始める。余った金は組合事業の「裏金」としてプールされた。「理事会で金銭の使途を決定するのは大変。面倒だから自由に使う金があった方が良いと思った」。男性は動機をそう説明する。
だが、男性の金銭管理はまるでずさんだった。
着服した金は組合だけでなく、自分の生活費や家賃に充てていたといい、その額は立件されただけでも約1千万円に上る。検察官は「もはや職業的犯行だ」と組合の財産を私物化する姿勢を厳しく非難した。
ただ、男性の弁護士によると、補助金で私腹を肥やしていたはずの男性は、国民保険も国民年金も支払いを滞納し、被害弁済するだけの貯蓄もない。
男性は商店街事業に熱中しすぎた。日中は組合業務をこなし、夕方から深夜に自分の店を営業。徹夜で補助金の申請書を書き上げることもあり、家族と別居までした。
「組合はボランティアが普通なので給料はなし。365日、商店街事務局で働いていた。そんなバカはいない」
情熱はどこから来るのか。男性は「阪神・淡路(大震災)の時、岡本で食べさせてもらった。恩返しをしたい」とまちへの愛着を口にした。
■塀の中で語る夢
「マスコミにも度々登場し、商店街をもり立ててきた被告の今は、自業自得とは言え、あまりに惨めで気の毒」。弁護士は最終弁論で、男性の絶頂期と逮捕後の落差を強調し、同情を誘おうとした。
当の本人は終始、楽観的な態度を崩さなかった。判決前は「僕、多分収監されるんですよ」と明るく語り、刑期を終えた後は岡本商店街で店を再開し、再び地域活性化に関わりたいと明言した。
商店主らから完全に信用を失った男性が、再びまちづくりに関われるのか。反発は容易に想像される。
神戸地裁が言い渡した判決は懲役4年の実刑。判決から3日後、男性から手紙が来た。
「岡本にはポテンシャルがある。世界から人を呼び込める」
地元の農作物を使い、欧米人向けにスローフードをアピールしてはどうだろう。六甲山の登山も外国人は大好きなはずだ。
塀の中で、あり余る時間を使い、今も商店街振興の夢を描いている。
(那谷享平、井沢泰斗)
ひょうご経済プラス
商店は若者の学びの場
岡本商店街振興組合・松田朗理事長
2016.08.13
「学生には、見ず知らずの人と会話をする能力を磨いてほしい」と話すのは、岡本商店街振興組合(神戸市東灘区)理事長の松田朗(あきら)氏(55)。
同組合は現在、近くの甲南大の学生にアルバイト先の商店を紹介する仕組みを企画中。学生にとって商店は、店員や常連客との会話を通じてコミュニケーション力を磨く場だったが、「来店する学生は減った。ならば働きながら学んでほしい」との思いからだ。
兵庫県 商店街の元理事長 初公判で横領・詐欺認める
2021-03-17
神戸市の商店街の振興組合で、元理事長が組合の口座から多額の現金を着服するなどして逮捕・
起訴された事件で、ほかにも自治体からの助成金およそ2,400万円をだまし取っていたなどとして、
追送検された。警察によると被害の総額はおよそ3,800万円に上る。
神戸市東灘区の岡本商店街振興組合の元理事長(60)は、商店街の口座から30万円を着服した
として、2020年10月に逮捕された。
ほかにもおよそ540万円を着服するなどしたとして、ことし1月までに3回逮捕され、いずれも
起訴されてる。
その後、2018年までの4年間に、県や市の助成金およそ2,400万円を、商店街の口座からおよそ
410万円を、だまし取ったり着服したりしていた疑いが強まったとして、警察は松田元理事長を
追送検し、一連の事件の捜査を終えた。
調べに対して元理事長は「振興組合の活動で本業に専念できず、売り上げが落ちたので家賃や
生活費にあてた」と供述し、容疑を認めているということだったが、神戸地裁で開かれた
初公判では「商店街や組合の発展によかれと思ってやったが結果的に裏金作りになった。
地域の方々、組合の方々に大変な迷惑をかけ心からおわびする」と述べている。
[ NHK・サンテレビ からの引用 ]
岡本商店街振興組合 理事長 松田 朗(まつだ あきら)氏
【略歴】 1960年 神戸市灘区生まれ
1982年 大阪音楽大学短期大学部卒業
1999年 アリオリオ開業
2012年2月 岡本商店街復興支援ショップ
「気仙沼まただいん」オープン
2012年6月-現在 株式会社梅は岡本総本舗代表取締役兼務
株式会社気仙沼まただいん暫定代表取締役兼務
2013年5月-現在 岡本商店街理事長
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2021/11/08 21:04:20
《日大2億円背任事件》“愛人”の元タカラジェンヌ、容疑者逮捕後に消した“セレブ写真”
週刊女性PRIME
医療法人『錦秀会』前理事長の藪本雅巳容疑者(写真はHPより※現在は削除)と愛人とされる元タカラジェンヌのA子さん
「A子さんは昔からとっても美人だったので、近所でも評判でしたよ」
そう話すのは、関西圏にあるA子さんの実家近辺に住む主婦。
「彼女はいま会員制の美容サロンを経営していて、一等地にあるビル内に2店舗も持っていますよ。最近は忙しいみたいで、実家にはほとんど帰っていないようです」(同・主婦)
だが、実家にいるはずのA子さんの両親の姿もここ数日、見かけた者はなく、彼らの自家用車も消えたままだ……。
◆ ◆ ◆
日本最大規模のマンモス校・日本大学に激震が走っている。日本大学付属病院の建て替え工事を巡る背任事件でついに逮捕者が出たのだ。
「日大の関連会社『日本大学事業部』を舞台に、2億2000万円が不正に流出したというもの。この資金流出に関与したとして、東京地検特捜部は3年前の“日大アメフト危険タックル事件”で隠蔽工作に動いた日大理事の井ノ口忠男容疑者(64)と、大阪の医療法人『錦秀会』前理事長の籔本雅巳容疑者(61)を逮捕。両容疑者が日大に2億円近い損害を与えたという背任容疑でした」(全国紙社会部記者)
さらには10月27日、付属病院で使う医療機器の調達でも日大に2億円近い損害を与えたとして、両容疑者は背任容疑で再逮捕された。井ノ口容疑者は否認しているが、籔本容疑者は一連の背任容疑を認めているという。
「すでに“日大のドン”こと田中英壽理事長(74)にまで東京地検特捜部の手がのびていて注目を集めています。ですが、取り調べに対して田中理事長は事件への関与を全面否定しています」(同・社会部記者)
宝塚退団後、生活がどんどん派手に
そんな中、10月22日にデイリー新潮が、日大資金流出の背景にいた“ある女性”の存在を報じた。それは籔本容疑者の愛人で、元タカラジェンヌのA子さんだ。
彼女をよく知る宝塚関係者はこう話す。
「A子さんは関西圏にある高校を卒業後、宝塚歌劇団に入団しました。きりっとした顔立ちで長身だったため、男役でした」
そのころは、目立つ存在ではなかったようで、
「宝塚には強烈なキャラクターの人が多くて、基本的にしゃしゃり出るタイプばかり。でも、彼女は本当に大人しくて穏やかな印象しかないですね」(同・宝塚関係者)
男役スターとして7年ほど活躍したあと、20代後半で退団。すぐに美容サロンを経営することになるのだが、そのころから周囲からこんな声が。
「退団直後にサロンを開く資金はいったいどこから出ているのか……。A子さんには、経済的な援助をしてくれる強力な“パトロン”がいるという噂が流れ始めました」(同・宝塚関係者)
宝塚時代は地味だったA子さんだが、退団後の生活はどんどん派手になっていったという。
「とくにここ数年の金回りのよさは異常でしたね。モナコやパリ、ハワイなど数々の豪華な海外旅行の写真を自身のSNSにアップしていました。
現地に向かう飛行機内の写真もアップしていて、それが個室っぽい感じでのんびり足が伸ばせていて……。きっと“ファーストクラス”だったんだと思います」
しかし籔本容疑者が逮捕されると、A子さんのSNSからはセレブぶりを伝えるような写真はすべて削除されたという。前出の宝塚関係者はこう話す。
「残っている投稿といえば、宝塚の同期の子とのランチや、友人との観劇など“お金の臭いがしない”ものばかりでした。ブログはすべて削除されていました」
ことの真相を確かめようと、A子さんが経営する美容サロンを訪ねた。だが、受付の女性しかおらず、
「A子は基本的に出社しません。別の店舗に行ってもおりませんよ」
とのこと。“連絡が取りたい”と記者が名刺を渡すと、
「一応、本人には伝えておきますので」
と答えたが、いまだに連絡は来ていない。
籔本者は取調べで、流出資金のうち1億円を受領し、クレジットカードの支払いなどに充てたという。
“日大バブル”もついにここまで。元タカラジェンヌが手に入れた“貢ぐ君”も、泡と消えたようだ。
5ch
特定
比嘉里衣子
比嘉里衣子さんは宝塚退団後は、大阪の堂島で美容エステサロンを2店舗経営されているようです。
今回は比嘉里衣子さんと経営されているエステサロンを紹介します。
1996年に宝塚に入学した84期生で男役スター・麻吹由衣加として活躍されます。
2005年の28歳の時に退団されています。
年齢は公表されていませんが、44歳ぐらいと思います。
出身は兵庫県の尼崎市で、大阪桐蔭高等学校を卒業されています。
比嘉里衣子さんは宝塚退団後は美容エステサロンを2店舗経営されています。
大阪の堂島という場所で、美容エステサロンはかなりたくさんある場所です。
比嘉里衣子さんは、「Riff」という美容サロンのオーナーです。
すごく高級感のあるサロンですよ!!
堂島店
【TEL】
06-6450-0555
【住所】
〒530-0003 大阪市北区堂島3-2-7サンライズビル
1F:トレーニングスタジオ
2F:エステサロン
【最寄駅】
地下鉄西梅田駅より徒歩5分 NTTデータ堂島向かい
堂山店
【TEL】
06-4792-7751
【住所】
〒530-0027 大阪市北区堂山町4-6 SERタワーズ
6F:トレーニングスタジオ・エステサロン
【最寄駅】
泉の広場M10階段を右に上がり直進すぐ
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2021/11/07 21:27:36
電子ブレーカー
会社エネトク
https://enetoku-navi.com/services/acs
電気の最大利用量をCPU制御することにより
契約電力の大幅な削減を可能にします。
ネオコントロールシステム「N-EBシリーズ」(CPU制御主開閉器内蔵型電力管理装置)は、
全国の電力会社における主開閉契約器において、基本料金の大幅な削減が可能となる
ブレーカーです。基本料金を決定する負荷電流をCPU回路で感知し、最大容量で必要な
電力量を得ることができます。
なぜお得なの?
通常のブレーカーの場合、稼働時にブレーカーが遮断しないように最大電流以上の容量が必要となるため、主開閉器契約にしても契約容量が下がらないか、下がったとしても下げ幅が小さくなってしまいます。
一方、「N-EBシリーズ」は主開閉器契約のために開発された特別なブレーカーであり、負荷設備の最大電力の常時電力の変動を感知、制御することにより稼働率を安全の基準内で最大限まで高めることが出来ます。
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2021/10/22 20:03:03
井ノ口忠男
井ノ口忠男の会社
チェススポーツ
姉 橋本稔子
橋本稔子の会社
(株)エルフエージェンシー
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2021/10/09 19:16:03
逮捕された元少年。元少年のSNSがメディアで公開されたことで元少年は
「泉龍都(いずみりゅうと」と判明しています。
泉龍都のSNSから現在はPhotoshopデザイナーとして活動していたとのこと。
さらに、泉龍都のインスタから今年初めに殺人事件を起こした神戸で撮った写真を
投稿していたことも判明。
わざわざ事件を起こした神戸に戻る危険を犯すなどサイコパスの一面が
あることも分かりました。
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2021/10/09 19:10:03
2021/08/06 18:27 アエラドット
神戸市北区で2010年10月、高校2年の堤将太さん(当時16)が刺殺された事件で兵庫県警に電撃的に逮捕された当時17歳だった28歳の男、A容疑者の異様な素顔が浮かび上がってきた。
逮捕当日の8月4日朝、愛知県豊山町にあるA容疑者の自宅周辺はものものしい雰囲気だったという。A容疑者が両親と住んでいた戸建て住宅に通じる道はすべて警察車両で封鎖された。そして20人ほどの警察官がA容疑者宅になだれ込んだのだ。数分後、A容疑者は警察車両で愛知県小牧署に連行され、そこで逮捕された。
「5年ほど前に引っ越してきた。A容疑者と思われる人は普段、外でたばこを吸っていたり、犬の散歩をしている姿を見かけたぐらいで交流はまったくありません」(近所の人)
A容疑者は兵庫県警の調べに対し、容疑を認め、「犯行現場の近くに当時は住んでいた」などと供述しているという。
「A容疑者は堤さんが少女と一緒にいる様子を見て腹が立ったという話をしている。だが、堤さんや少女とは面識がなかったようだ」(捜査関係者)
11年近くに渡る捜査で、兵庫県警は述べ3万3000人の捜査員を投入した。堤さんの家族も街頭でチラシを配布するなど、解決を呼び掛けてきた。
兵庫県警は今年になって「人殺しをしたと吹聴する人物がいる」との情報を得た。そこで浮上したのが、A容疑者だった。決め手になったのは、DNA鑑定だ。当時、堤さんが着用していたシャツに犯人のものとみられる、DNAが付着。それがA容疑者と一致したという。
A容疑者はデジタル画像の加工やデザインなどの仕事をしていたとみられる。ホームページやSNSなどで加工技術や方法などについて詳しく発信している。外国人女性の肌をきれいに見せる、写真に自然光を取り入れる、服のシワを取り除くなど専門的な技術が紹介されている。
インターネットを通じて画像加工やデザインを請け負ったり、技術を指導する仕事もしていた。かなり専門的な知識があるようで、SNSには画像加工ソフトの会社が主催する試験の合格通知を掲載している。
SNSに投稿された大半の写真は自身の「腕前」を披露しているものだ。モデルのような美しい外国人女性や有名な観光地の風景が素材になっている写真が多いが、気になるものもあった。
髪の長い女性が、暗い風景に立ち尽くし「DEATH DRIVE」(死の欲動)というタイトルが付けられた不気味なコラージュがSNSにUPされている。
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2021/05/07 19:43:30
ピーチ機「マスク拒否」男は時給2000円の添削指導員だった
公開日:2021/01/22 06:00 更新日:2021/01/22 06:00
マスク着用拒否は「健康上の理由」ではなかったのか――。
昨年9月、「ピーチ・アビエーション」の機内で客室乗務員(CA)とトラブルを起こし、運航を妨げたとして、茨城県取手市の明治学院大臨時職員の奥野淳也容疑者(34)が19日、威力業務妨害、傷害、航空法違反の疑いで大阪府警捜査1課に逮捕された。9月7日、奥野容疑者は釧路空港から関西空港に向かう機内で、新型コロナウイルス対策のマスク着用を拒否。大声を上げるなど客室乗務員を威圧して、新潟空港に臨時着陸させた。
奥野容疑者は搭乗後、近くに座っていた乗客から「気持ち悪い。こんなんと一緒に乗られへん。あっち行け」「マスクしていないことが気持ち悪い」と言われ、激高。CAからマスクの着用か、席を移動するか求められたが従わず、付近の乗客が後列に移動した。
離陸後も「侮辱罪だ。謝罪させろ」と大声でわめき散らし、複数のCAに繰り返し抗議。CAが機長名で「安全阻害行為」の命令書を手渡そうとすると、「やれるならやってみろ」と挑発。書面を投げ捨て、CAの腕をひねってケガをさせた。
19日の逮捕時にも、奥野容疑者は自宅のある茨城県から大阪府に移送される際、捜査員にマスクをするよう促されたが、着用を拒否。これまでもSNSなどで再三「私自身はマスクの着用は健康上の理由で困難」と主張していた。
■長野のホテルでも警察沙汰
奥野容疑者は昨年11月、「Go to トラベル」を利用して長野県松本市のホテルに宿泊。夕食のバイキング会場でマスク着用を求められたが、この時も、具体的な説明をしないまま、体調や健康を理由に拒否。手袋の着用や座席の移動にも応じず、従業員と口論になり、当日と翌朝、長野県警の警察官が複数人駆け付ける騒ぎを起こしている。
「ホテル側の要請を受け入れず夕食を続けたため、宿泊費を返金するので宿泊をお断りしたいと申し出たが、聞き入れてもらえなかった。奥野容疑者は翌朝もマスクを着用せず、朝食会場に姿を現した。チェックインの際、松本駅から送迎バスを利用していたが、ホテルに到着した時、奥野容疑者がマスクを着用していた映像が防犯カメラに写っている。普段から、マスクをして出掛けることもあった」(捜査事情通)
奥野容疑者は昨年4月から明治学院大で学生のリポートの添削指導を担当。週2日、1回7時間半の勤務で、時給は2000円。今年3月までの契約だった。
「オンラインでの対応なので、事件を起こした昨年9月は授業の期間外だったため、マスクのトラブルは把握していませんでした」(同大広報課)
健康上など、特段の理由もなく、マスクを外して飛行機に搭乗し、ホテルに宿泊していたとしたら、ただのトラブルメーカーだ。
ピーチ機が緊急着陸…マスク拒否男性乗客の大きすぎる代償
公開日:2020/09/12 06:00 更新日:2020/09/12 06:00
「やれるもんならやってみろ!」
マスク着用を拒否した男性は、「安全阻害行為」の警告書を出すと告げた客室乗務員(CA)をこう挑発。臨時着陸した新潟空港で機内からつまみ出された。
7日昼すぎ、北海道釧路空港を発った関西空港行きのピーチ・アビエーション機で、乗客の男性がマスクの着用を拒否し、機内で大声を上げて他の乗客と揉め、CAを威嚇した。
きっかけは、男性が別の乗客から「何でマスクをしていないのか」と声を掛けられ、言い争いになったこと。ネット上では男性と乗務員のやりとりがアップされている。
男性はCAからマスクを着用するか、席の移動を求められると、「券はちゃんと持っているわけですから、問題はないはずです」と反論。CAが「周りのお客さんが気にされています。1列空いているところがあるので」と頭を下げても「席の移動はしません」と応じず、「乗務員の指示に従わない場合はそのまま降りて下さい」という通告にも、「それは無理です」と頑として動かなかった。
結局、周囲の乗客を別の席へ移動させ、43分遅れで出発した。離陸後も男性は他の乗客と口論となり、乗務員に対しても「非科学的だ」「要請するなら文書を出せ」と恫喝し、ワーワー騒ぎ続けたため、機長が「安全阻害行為」と判断。乗務員を通じて警告書を手渡し、男性は機長の命令に応じて新潟空港で降り、目的地まで自費で移動するハメになった。機内には124人が乗っていて、約2時間15分遅れで関西空港に到着した。
■同社は法的手段を検討
乗り合わせた客や航空会社にとっては、迷惑な話だ。同社の広報担当者に「法的手段は検討しているのか」と尋ねた。
「あらゆる可能性や選択肢を検討しています。一般的に考えても、臨時着陸となると余計な経費がかかります。皆さんにマスクの着用をお願いして、お持ちでない方にはお渡ししています。健康上の理由などで着用できない方は席を移動していただくとか、柔軟に対応しています」
同社は損害賠償をいくら請求でき、男性はどんな罪に問われるのか。
山口宏弁護士がこう説明する。
「東京~大阪間を飛行する場合、大体400万~500万円の経費がかかります。釧路からなら、少なくともその倍です。日本の損害賠償はあくまで実損害をカバーするという考えです。今回の場合、新潟空港へ着陸時と離陸時の燃料代が余計にかかり、上昇時にはより多くの燃料が必要になります。空港着陸料、施設使用料、機体整備費、新潟空港のスタッフの人件費などを考えれば、ざっと1000万円近くいくのではないか。刑事では航空法違反にあたる可能性があり、威力業務妨害罪も成立します」
マスクを拒否しただけで、ネット上で顔をさらされ、罪に問われ、とんでもない代償を払うことになりそうだ。
名前:ビアトール学園OB :投稿日:2021/04/20(火) 16:51:25
奥野淳也の実家について
大阪府茨木市上野町10-20
地価坪30万円(年々下落中)
電話番号:知ってるけど書かない
洛星高校2005年卒 ⇒名門洛星OBの恥!
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2021/03/06 22:27:34
大塚総合税理士法人
大塚 雅美税理士
●行政書士 ●ファイナンシャル・プランナー ●宅地建物取引主任者
●医業経営コンサルタント
経歴
○近畿税理士会 前常務理事 ○財団法人 納税協会(南)理事
○全国地域医業研究会 関西支部監査役
事務所名:大塚総合税理士法人
所在地:大阪府大阪市中央区南船場1丁目3番9号 山口興産長堀ビル9階
電話番号:06-6267-8282
私どものホームページをご覧頂き、誠に有難うございます。
私どもは大阪日本橋に「大塚総合会計事務所」として開業(平成17年7月に大塚総合税理士法人に組織変更)し、これまで約30年に渡り皆様にご愛顧頂いており、誠に感謝申し上げます。
混雑混迷を極める現社会におきまして様々な分野で大きな変化が起きています。その変化の激しさやスピードは大変なもので会計基準の変更や税法・商法の改正など、税理士に関係がある分野でも、めまぐるしく変化を遂げております。そのような渦中において、経営者様の悩みも一層多様化しており、また税理士に期待するものも多様化しているのではないかと思います。
大塚総合税理士法人では、税務・会計のみならず、業界の定石に捉われない創造性・独自性を発揮し、企業理念である「次代のクライアントニーズに応える」ため、グループ各社と提携専門家との連携サービスを整え、さまざまなニーズにお応えしていきたいと考えております。
これまでに得た信頼と実績に、時代を担う斬新な感覚を取り入れ、更なるクライアントのバックアップ強化と経営者様の信頼にお応えすべく、グループ社員一同一丸となり取り組んで参る所存でございますので、宜しくご厚情ご支援のほどお願い申し上げます。
[36]
2021/03/06 21:57:34
2020.11.23 05:03(2/2ページ)
おりもりお、GI馬主と結婚 父・政夫と同じXmasに婚姻届
父、おりもと母のかおりさんの披露宴のワンショット。かおりさんのおなかで“参加”していたりおは、
「写真の前撮りでこのドレスを着たい」=1991年2月撮影【拡大】
その他の写真(2/5枚)
「嫁に出したくない」と上から読んでも下から読んでも「おりもりお」と名付けた父と母に今夏、
りおが結婚を伝えると「おめでとう」と祝福。一方の大塚氏は「両親は結婚をしないと思っていたようで
びっくりしていた」と照れた。
先月10日、コロナ禍で行き来を控えていたおりも夫妻へのあいさつが実現。大塚氏の「結婚します」
に夫妻は大喜びした。りおは「愛のある家庭を築けたら。子供は2、3人ほしい」と幸せオーラ全開。
大塚氏の愛馬、ワールドプレミアが参戦する29日のジャパンカップで優勝すれば
ダブルのオメデタになるだけに注目が集まりそうだ。
[35]
2021/03/06 21:56:33
本名・織茂璃穏。1991(平成3)年8月8日生まれ、29歳。東京都出身。実践女子大卒。2014年にテレビ東京系「刑事の十字架」で女優デビュー。同年秋に演歌歌手、天童よしみ(66)の座長公演で初舞台。以降、タレント、コロッケ(60)や演歌歌手、島津亜矢(49)の公演で経験を積む。16年にミス日本コンテストでミス着物を受賞。特技はバスケットボールと水泳。166センチ。
大塚 亮一(おおつか・りょういち)
1974(昭和49)年10月23日生まれ、46歳。大阪府出身。大塚総合税理士法人代表。JRAの馬主としても知られ、30頭以上の現役馬を所有。京都馬主協会常務理事、日本馬主協会連合会常任監事を務めている。これまでの主な所有馬には、昨年の菊花賞馬ワールドプレミア、17年の府中牝馬S優勝馬クロコスミアがいる。
[34]
2021/03/06 21:54:24
3/6(土) 18:57文春オンライン配信
「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年2月18日号
日本中央競馬会(JRA)は3月6日、所属する調教師や騎手、調教師の元で働く厩舎関係者が、
新型コロナウイルス対策である国の「持続化給付金」を不当に受給したとされる問題についての
調査結果を公表した。165人が総額およそ1億9000万円を受け取っていたという。“指南役”
そして“協力者”はどんな人物だったのか――。この問題を報じた「週刊文春」2月18日号の記事を全文公開する。
【画像】“指南役”の妻でおりも政夫の娘・おりもりお
◆ ◆ ◆
「給付を受けたのは100人以上、税金が約1億円支出された可能性がある。競馬界では受給の“指南役”とされる税理士と、
勧誘した協力者の関与が問題視されている」(スポーツ紙デスク)
日本中央競馬会(JRA)のトレーニングセンターで働く調教助手らが、国の持続化給付金を不正に受給したとされる問題。
2月17日、野上浩太郎農相はJRAに「厳正な対応を取るよう指示した」と国会で答弁した。競馬担当記者が語る。
「実は競馬はコロナの影響で中止になったレースはなく、去年行われたレースの数は3456回と過去最多なのです。
JRA関東労組の顧問税理士は、『競馬関係者は持続化給付金の申請事業者に該当しない』との見解を示し、
申請しないよう呼びかけていた」
ところが昨年5月、大阪の税理士法人が競馬関係者に対し、「経済産業省『持続化給付金』
申請サポートについて」
と題する文書を配布。〈申請要件を満たさない場合も、特例要件を探して、その満額適用を
工夫・検討します〉と、
給付金申請を勧誘していたのだ。
「週刊文春」が入手した別の資料には〈個人と会社の両方で貰える可能性が有ります!〉
〈最高金額(個人100万円・会社200万円)申請を目指します!〉と強調。給付された場合、
同法人は7~10%の報酬を受け取るという仕組みだ。
この税理士法人は医療や介護、行政書士法人などが集まった経営コンサルグループの中核で、
競馬関係者も顧客としてきた。
「代表のX氏(46)は馬主としても有名で、中央競馬と地方競馬、育成馬を含めると約100頭を所有。
京都馬主協会の常務理事も務める競馬界の顔役です」(同前)
一世を風靡したアイドルグループメンバーの娘と入籍
さらにX氏は昨年のクリスマスに、かつて一世を風靡したフォーリーブスのメンバー
・おりも政夫(67)の愛娘と入籍を果たしている。
2年前の3月、馬主としても知られる歌手・前川清の舞台におりもの長女の女優・おりもりお(29)が出演。
前川と親交のあったX氏は、公演後の食事会で長女に出会い、意気投合したという。
「X氏は約2億6000万円で落札した馬がGⅠレースを制しましたが、今回の結婚も
『サラブレッドをゲットした』と関西競馬界で話題になっていた」(同前)
別の競馬記者は受給が広がった事情をこう明かす。
「実はXと仲の良い知人が“勧誘役”をしていました。1人は調教師でもう1人はスポニチの競馬担当記者。
この記者はXと馬の買い付けに同行するほど親しく、自身も給付金を貰ったと。私も昨年、彼に札幌競馬場で『持続化給付金、貰わな損やで』と勧誘されました。記者席の中でいろんな人に声をかけ、興味がありそうな人にはXの税理士法人を紹介していたようです」
X氏の税理士法人とスポニチに聞いてみると…
X氏の税理士法人に事実関係を問うと、こう答えた。
「弁護士を加えて行った再精査の結果、適正な手続きであったことを確認しております。
当法人が不正受給に関与している、あるいは指南しているのではないかとのご指摘は
当たらないものと認識しております」
スポニチは記者の関与についてこう回答した。
「知人であるX氏(原文は実名)に頼まれ、持続化給付金受給申請案内の書面を競馬関係者や
競馬記者仲間に渡したことは事実です。詳細については調査中であり、調査完了次第、
適切に対処いたします」
なお、不正受給疑惑にX氏が関与していることについて、おりもの事務所に聞くと、
「そういう取材は無理です!」とのこと。
JRAは5日、農水省に調査結果を報告し、今回の発表となった。
おりもりお、結婚を正式報告「私たちらしく笑いや笑顔あふれる家庭を」
サンスポドットコム2020.11.24 05:02
いい夫婦の日の11月22日にツーショットで本紙に婚約を報告したりお(右)と大塚氏。腕組みショットも披露した【拡大】
昨年の菊花賞馬、ワールドプレミアなどの馬主で実業家、大塚亮一氏(46)と
12月25日に結婚することが本紙報道で明らかになった俳優、おりも政夫(67)の長女で
女優、おりもりお(29)が23日、結婚と芸能界引退をブログで正式発表した。
この日、両家の顔合わせをしたことを明かし、「大変な世の中ではございますが、いままでと違う制限や
自己判断が大切になった生活の中で、彼の存在の大切さを実感していきました」と報告。「これからも
日常のふとした時の幸せを大切に私たちらしく、笑いや笑顔あふれる家庭を築いていきたいと思って
おります」と誓った。
また、結婚を機に芸能界を引退して家庭に入るが、「7年という月日の経験を糧にまた新しい環境で
私らしく成長していきたいと思っています」と感謝をつづった。
りおは昨年3月、大阪で歌手、前川清(72)の座長公演に出演し、前川の馬主仲間である大塚氏と
公演後の食事会で出会い、同4月から交際。東京と大阪の遠距離恋愛を経て今年4月に大塚氏から
プロポーズされた。両親の結婚記念日のクリスマスに婚姻届を提出し、来年以降に挙式・披露宴を行う。
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2021/01/30 21:43:11
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2021年1月28日 11時0分 論座
「独自に取材して、朝日新聞の責任で報道しようじゃないか」。1988年5月のある日、朝日新聞横浜支局(現総局)の取材班の部屋に集まった記者たちに、山本博デスク(当時、2013年死去)はそう話しかけた。
約1カ月後。6月18日付の朝日新聞朝刊の社会面トップに1本の特ダネが掲載された。
「『リクルート』川崎市誘致時/助役が関連株取得」「公開で売却益1億円/資金も子会社の融資」
記事は、川崎市の助役(当時)がリクルート関連会社の店頭登録前の未公開株(証券取引所に上場・公開していない企業の株式)を譲渡され、店頭登録後に売り抜ける形で多額の利益を得ていた事実を報じていた。以降、リクルート側から当時の自民党首脳ら政官財界に対する株譲渡の事実が次々に明るみに出て、日本の政治と社会は大きく揺らぐことになる。
後に「調査報道の金字塔」と言われるようになった「リクルート疑惑」報道。この調査報道は、冒頭のようなデスクの一言から大きく動き出した。端緒をとった後、当時の竹下登首相側に対する株譲渡事実を報じるまでの約4カ月間、一連の取材を担当し、記事を出稿したのは、地方支局である横浜、川崎両支局の入社7年目以下の若い記者たちだった。当時、5年目だった私もその一員として貴重な経験をした。
きっかけは警察の内偵捜査
川崎市助役(当時)がリクルート関連会社の未公開株を譲渡され、多額の利益を得ていたことを報じた1988年6月18日付の朝日新聞朝刊社会面。捜査当局が立件を断念した事件を、横浜、川崎支局の若い記者が独自取材で裏付けて特報。リクルート側から政官財界への株譲渡の事実が次々に明るみに出て汚職事件に発展するとともに、内閣総辞職につながった
1988年3月。「(県警捜査)2課で川崎のサンズイをやっている。結構、大物だよ」。一緒にいた捜査関係者が別れ際につぶやいた。「サンズイ」というのは捜査用語で「汚職」のことだ。当時、私は、横浜支局で神奈川県警や横浜地検などの捜査当局を担当する「サツ回り」だった。そのときから県警キャップと一緒に捜査内容をつかむべく、県警や検察の捜査関係者に集中的な朝駆け・夜回りの取材を始めた。通常の汚職事件の内偵取材だ。検察側が当時、すでにリクルート社の関係者を任意で聴取していたことは、ずっとあとで知った。
しかし、いくら夜回りをしても、捜査の中身はなかなかつかめなかった。他社も気がついているに違いない。少し、あせりを感じ始めていた4月中旬。私を含めて横浜支局のサツ回り担当記者数人が川崎支局に集まった。「なんでもいいから、川崎市政にかかわることをがむしゃらに取材してみよう」などと話し合っていたとき、川崎支局のファクスが突然、動き出した。
「贈はリクルート」「わいろは株」
流れてきた1枚の用紙にそれだけが書かれてあった。横浜に残った県警キャップが送ってきたものだった。
リクルートは当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの新興企業だった。対象は政令指定都市の川崎市。川崎支局員は、おそらく駅前再開発計画に絡む事件だろうと解説した。リクルートが再開発ビルに入ることが決まっていたからだ。収賄側は再開発計画を主導していた川崎市の助役、贈賄側はリクルート、しかも賄賂は株……。そんな事件の構造がうっすらと見えてきた。株が賄賂という事件は過去にほとんどなく、まさに、バブル時代を象徴する事件になる予感がした。
横浜支局のサツ回りは、鈴木啓一・県警キャップを含めて入社7年目以下の若手の記者ばかり。デスクは、6年生の奥田明久記者と司法担当だった2年生の堀江隆記者(現朝日新聞社執行役員)を日常業務からはずし、専従取材を命じた。警察の内偵捜査の取材といっても、捜査当局から話を聞きだせばいいというものではない。特に捜査2課の事件のケースでは、捜査側から情報が入ってくるものではなく、自分たちが取材した結果を捜査関係者にぶつけて反応を見ながら容疑事実を一つひとつ明らかにしていく、という作業の積み重ねだ。
「ありったけのリクルートと関連会社の資料を集めろ」。山本デスクの最初の指示だった。事件取材で大切なのは「事実の積み重ね」。内部関係者の証言や内部資料が決め手とはなるが、すぐに入手できるわけではない。しかし、公開資料の収集でかなりの輪郭が浮かび上がるものだ。雑誌や書籍などの出版物、過去の新聞記事、土地・法人登記簿や有価証券報告書などの経営・会計資料、政治資金収支報告書や資産公開などの資料、開発計画の概要や議事録などの行政資料……。そして、当時はまだ十分に活用されていなかったが、情報公開制度もある。こうした資料収集は、普段の取材から「当たり前のようにすべきことだ」と言われていた。このときも経営情報(有価証券報告書など)や「川崎市・再開発地区」の登記簿、リクルートに関する雑誌資料など「オープン資料」の収集から専従班の2人はとりかかった。
一方、鈴木・県警キャップと私は引き続き、県警や検察幹部、担当捜査員や検事らを回って、事件の概要をつかむ努力を続けた。専従班が集めてくれた資料をもとに事件の構図を検討し、賄賂の内容や趣旨、便宜供与の内容、登場人物などを捜査当局にあてて一つひとつ事実を確認していった。そして、ほぼ解明ができた5月中旬には、横浜支局と川崎支局のすべての記者を一堂に集めた会議を開き、はじけた(家宅捜索など強制捜査が行われること)ときの紙面をどうするのか、予定稿をだれがどう準備するのか、どういう取材配置をするのか、などを決めて「Xデー」(捜査の着手日のことをこう呼んでいた)を待った。
「事件はつぶれた」――調査報道へ「朝日の責任で掘り起こせ」
その数日後のことだった。キャップが県警側から、私が検察側から、ほぼ同時に、夜回りの中で「事件がつぶれた」との衝撃的な情報を得た。言葉にできないほどのショックだった。2人でいきつけの居酒屋にいき、ひどく酔っぱらった記憶が残っている。
私が回っていた検察側の関係者は、それまで「一般論だが」と言いながら、株をめぐる汚職事件の意義を前向きに話してくれていた。しかし、ある時期を境にネガティブな言い方にかわり、事件の難しさばかりを語るようになってきた。その最大の理由は、贈賄側が3年の時効期間をすぎており、供述を得たり証拠を固めたりするのは任意捜査では難しいということだった。
未公開株の譲渡による利益提供を問うには、①贈賄側の「贈賄行為」の認識が必要②株価については値段が下がって損をする場合もあり、自己責任で株を売買した経済行為であるという主張が成り立つ③未公開株の譲り渡しは商慣習として経済社会で容認されており、一種のステータスシンボル――というような隘路があるとして、こうした壁を乗り越えるには、任意捜査では難しく、検察首脳が立件に対して消極的だと話した。
当時の取材ですでに、川崎市の助役のほか利益供与を受けていた側に大物政治家の名前が挙がっていた。捜査関係者は、リクルート側弁護団の大物ヤメ検(検察官をやめて弁護士になった人)の存在をにおわして、「どうしても(上の)ゴーがでない」「政治的圧力に屈した」「もうあきらめた方がいい」と怒りを込めて話した。事件というものが、政治的な力学で動いている、ということを初めて知ることになる。
「つぶれた」ことを知って数日後、記者が集まっていた取材部屋に山本デスクが顔を出した。10畳ぐらいの部屋で、「川崎・リクルート」関係の取材資料が山になっている。その中で、落ち込んでいる私たちを前に、デスクが話し始めた。
「捜査はつぶれたが、リクルートと助役はどう見ても灰色じゃないか。株に絡む疑惑はこれまでも何度もうわさに聞いていたが、今度は初めてそれが明るみに出るチャンスだと思う。ここでやめてしまったら、すべては闇から闇に葬られてしまう」
何を言い出すんだ、と私は驚いた。メディアの世界では当時、「つぶれた事件」を記事にするという発想はまったくなかった。それでも、私たちは、捜査関係者に「なんとかこの事実を書けないものだろうか」と相談していた。しかし、県警関係者からも検察関係者からも、「捜査当局はなんの支えにもならない」「書いたら、絶対、名誉毀損(で訴えられる」「訴えられても、何もしてやれない」。記事化は無理だとあきらめていた。
「絶対に訴えられます」「捜査当局からやめろと止められています」。私もキャップも強く主張した。しかし、デスクはさらに続けた。
「こんなぬれ手であわはおかしいと思わないか。おれたち庶民は毎日、一生懸命働いて金をかせいでいる。しかし、助役は、なんの苦労もしないで、株をもらって売るだけで巨額の富を手にしたんだ。庶民のだれもが納得しないだろ。独自に取材して、朝日新聞の責任で報道しようじゃないか」
この段階で、捜査当局を主な取材対象とする通常の「サツ回り」取材から、捜査当局には頼らない、朝日新聞の責任で直接、証拠・証言などを集めて事実を積み重ねていく、いわゆる調査報道の手法に切り替えることになった。それは当時の支局の記者たちにとって、まったく未知の経験でもあった。
決定的な資料を入手
当時の支局の記者たちは、調査報道と言われても、何をどうしていいかもわからない。しかし、大変な作業になるというのはわかっていた。これまで捜査当局取材で聞いていた内容をすべて自分たちの取材で改めて裏付けをとらないといけないからだ。しかも、訴えられた場合に、勝訴できるだけの証拠を自らの手で固めないといけない。そんなことができるのか――。先の見えない道を手探りで進んでいくようなものだった。
あとから聞いた話だが、デスクも「だめでもともと」という考えがあったらしい。そのため、多くの人数は投入せず、取材は最小限の人数でやっていくつもりだったようだ。しかも、朝日新聞には夏の高校野球という最大の主催行事があり、7月に入ると支局を挙げての取材が始まる。人も時間も限られた中での「調査報道」のスタートになった。
取材は専従班だった2人を中心にして、若手記者たちも取材に加わった。方針として確認したのは、①改めて公開資料も含めた客観的資料を集め、関係者への徹底したインタビューで証言を積み重ねる②決定的となるブツ(証拠)を入手する――の二つだ。
調査報道の手法に切り替えて、試行錯誤しながら約1カ月。関係者の取材過程で、私たちはあるリストの存在にたどりついた。さらに、その後の取材でも「ブツ」としての決定的な資料を入手することができた。多額のカネが動く経済的・政治的な取引や約束などについては、必ず文書などで証拠は残っているものだ。この種の事案ではのちのちトラブルになることが多い。破棄したようには見えても、記録はどこかに必ず残っているはず。どこにいけば資料はあるのか――
資料が存在する可能性のあるところに、粘り強く取材をかけていくことで、突破口は開かれる。
入手したそれらの資料には、大物の政治家や秘書、経済人、メディア関係者らと、譲渡したと見られる株数などが書かれている。これらの名前を見たとき驚き、興奮したことを思い出す。私たちにとっては、客観的な取引の記録で動かしがたいものだった。複数の関係者・ルートから得られたこれらの資料は、私たちを大きく勇気づけた。
社会面トップで報道
これら資料を得たとき、デスクが取材会議を開いた。
「(決定的資料により)ウラはとれた。助役とリクルートの行為は、仮に法に触れなくても十分、灰色だ。判断は読者にまかせよう。われわれは知らせる義務を果たすべきだ。責任はおれがとるから」
決定的な資料といっても、その真偽の裏をとらないといけないし、最終的には当事者が事実関係を認める(少なくとも否定しない、言い訳をする)ことが必要だ。捜査当局者が言うように訴訟になる可能性もあり、私たちは不安を隠せなかったが、その不安を吹き飛ばし、前へ進む勇気を与える言葉だった。
デスクの指示で、助役本人へのインタビューに踏み切ることにした。最後の詰めとなる当事者取材。専従だった2人の記者が助役インタビューを開始した。
その1回目。夜回り先の自宅で、まったくそんな事実は知らないと邪険にされた。2人は「デスクに怒られる」と思ったそうだ。しかし、デスクは報告を受けた電話先でこう笑って言った。「(本人が)否定したか(笑)。そんなもんだ。また、いけばいいじゃないか」。烈火のごとく怒られると思ったが、何回もいけばいい、と言われたという。
その後、2人は計6回にわたってインタビューを敢行した。途中からは「決定的証拠」である株譲り渡しの資料を見せた。その瞬間から、対応は一変し、否定していた株取引の事実を認めた。もちろん、収賄・便宜供与は否定し、単なる経済取引だから問題ないと言い訳を始めた。当初、捜査当局が挙げた「事件化できない理由」そのものの言い分だった。
ただ、私たちにとってみれば、大きな職務権限をもった公人が、取引の事実を認めるという事実関係が確認できれば十分だった。リクルート側から資金の提供を受けて未公開株を譲り受け、値が高騰した店頭登録後に売り抜けて、提供された資金を返済した形にしたうえで多額の差益を得る。すべてリクルート側が描いたシナリオにのっただけで、なんの苦労もせずに富を得るという、このおかしさを読者にわかってもらい、怒りを共有してもらえればいい。
もう一つ壁があった。贈賄側とされるリクルート社の江副浩正会長(故人)側との接触がなかなかできなかった。インタビューの日程がいっこうに入らなかったとき、デスクはこう指示した。
「簡単だよ。手紙を書けばいいんだ」。株取引の事実を書いて、この件についてお話をうかがいたい、という手紙を書いて、江副会長に渡してもらうよう、同社の広報に依頼した。
そうすると、すぐに江副会長側から、株取引に関してコメントした手紙が返ってきた。その後は、手紙を通じて取材することに。手紙を渡す、という行為は、直接取材が難しい当事者に対してよく使う手法だ。相手が答えざるをえない、会いたくなるように、読む立場にたって文言を考えることが大切だ。今だったら、メールという形になるのかもしれないが……。
88年6月18日付朝刊の社会面トップ記事で、川崎市助役の未公開株取引の事実を報じた。地域面では、この6回のインタビューの様子を詳細に描き、相手の対応の変遷がわかるような記事を掲載した。インタビューのやりとりを、論評抜きで正確に記すことで、事実の信憑性が高まると考えたからだ。
同じ日、NHKが昼ニュースで、他紙は夕刊で一斉に追いかけてくれた。各社も、当初の汚職事件の段階での取材の蓄積があったため、「寝耳に水」ではなかったのだろう。この時点で、私たちはようやくほっとした。一番、恐れていたのは、捜査当局が立件しないことから各社が無視して朝日だけのスクープになることだった。調査報道は、1社が独走する「ひとり旅」ではなく、各社が一斉に報じて、競争しながら問題を追及し、社会の関心が高まることが重要だ。世論の支持・後押しがないと、権力側・相手側は牙をむいてくる。
川崎市助役の疑惑の取材過程で感じたのは、捜査をもとにした当局報道と調査報道の違いだ。捜査当局は、法律という「壁」があり、「時効」という年月の「壁」もある。しかし、調査報道は違う。市民の感覚と視点に照らしあわせ、社会的に報じる価値と意味があれば、刑事事件に問えるかどうか、時効かどうか、は重要ではない。捜査当局に支えられた報道の場合は、当局が確実に事件にする範囲を軸にしたものしか記事にできないが、調査報道であれば、その立証は私たちメディア自身の責任であり、報道で切り取る問題性の裾野も広い。
株汚染は政界中枢に、若手記者たちが永田町に
取材は、川崎市助役だけで終わりではなかった。入手した資料に基づいて、手分けをして、政界に取材を広げていった。
中曽根康弘・元首相や森喜朗・文相(当時)、加藤紘一・元防衛庁長官、塚本三郎・元民社党委員長、渡辺美智雄・自民党政調会長(当時)、加藤六月・元農水相……。資料には、政治家やマスコミ、財界などの大物の名前と株数が克明に載っていた。ただ、それらは株譲渡先の一部にすぎなかった。当初はわからなかったが、取材の過程で宮沢喜一・蔵相(当時)、竹下登・首相(同)らも新たに判明した。
連日、専従だった2人を中心にして支局員が手分けをして、横浜から永田町に通ったり、電話をかけたり、手紙を出したり……。議員会館や政治家の宿舎・事務所を訪問し、政治家本人や秘書に会って事実関係を確かめていった。永田町の取材は苦労を重ねた。当時の政治家は基本的に政治部しか取材に応じず、社会部と名乗った瞬間に取材を拒否する。ましてや、横浜支局ってなんだ、ということで当初は相手にもされなかった。
リクルート会長のときに試みたように、直接会うことができない場合は、手紙を書いて、相手に取材趣旨を伝えた。事実関係を認めるまで繰り返しアプローチをしたのは川崎市助役と同じだ。やはり、資料に基づいた事実を突きつけられた場合、証言や対応が変わるケースが多かった。政治家側の多くは、事実関係を認めたり、秘書まかせにして事実関係については「知らない」と言い訳をしたりした。しかし、だれ一人として、事実関係を否定されたことはなかった。
その意味では、当時の政治家たちは、大物感があった。うそをついたり、弁護士を通じてコメントしたり、あるいは、「取材をやめるように」という内容証明郵便を送ってきて恫喝したりするケースはなかった。
7月6日付朝刊で「政界首脳の秘書名登場」として中曽根・元首相、安倍晋太郎・自民党幹事長(当時)、宮沢蔵相側の未公開株売買の事実を、7月7日付朝刊で竹下首相の元秘書名義の株売買について報道した。
この報道で横浜、川崎支局の取材は終わった。この先は、政界が大揺れに揺れ、東京地検特捜部が捜査に乗り出したこともあり、朝日新聞東京本社の社会部・政治部にバトンタッチし、支局員たちは夏の高校野球の取材にかかりきりになった。
この120日間の取材は、横浜、川崎支局の若い記者たちが一丸となって無我夢中で進めてきたというのが当時の実感だ。とにかく、証拠を集め、相手と向き合い、事実をつかむことに集中した。最終的には当時の首相が辞任し、その後の選挙で自民党が過半数割れを起こす事態にまで進んだ。そのときに、私は初めて、自分たちはすごいことを報じていたということに気づいた。自分たちの報道によって巻き起こった国民の怒りが社会を動かし、政治を変えていく――。「これが調査報道なんだ」。調査報道の力を本当に実感した取材だった。
調査報道――伝統的メディアの存在価値
そのあと、私はずっと事件取材の道を歩むことになる。このリクルート疑惑取材は、記者としての原点の一つであり、事件取材、調査報道の大切さを教えてくれた。
この取材を指揮した山本デスクは調査報道についてこう定義する。
「政治、経済、社会の組織やシステムに根をはる構造的な不正、腐敗、不合理、公権力の疑惑をつかみだして、報道機関の責任で追及すること」
ここには二つの大事なポイントがある。一つは、追及するテーマが社会の「構造的」な問題であることだ。不倫やプライベートな問題などは対象にならない。国民の「共感」を得られるテーマであることが最も大切だ。リクルート疑惑報道の発端は「地位のある人が、汗もかかずに『ぬれ手であわ』で多額の利益を得るのは庶民感覚から許されない」という思いだった。当時は高騰する株と土地が成り金を生み出し、汗水たらして仕事をしている庶民が置いてけぼりにされるという社会だった。そうした社会のおかしさ、庶民の気持ちを背景にした報道だった。もう一つは「報道機関の責任で追及」するということだ。警察や行政など当局の発表や捜査・調査内容に依存して記事を書くのではなく、記者の足で真実に肉薄することだ。
民主主義の社会では、社会の問題・課題が国民に広く知られることにより、解決のための議論が始まる。しかし、権力側は不都合な事実を隠そうとする。そして、その不都合な事実に「違法性」がない場合、捜査・調査機関が積極的に手を出すことは難しい。そこにこそジャーナリズム・調査報道の存在理由がある。
リクルート事件はもう30年以上も前の話だ。社会経済環境も取材環境もメディア環境も大きく変化した。しかし、権力を監視するというジャーナリズムの役割はいささかも変わってはいない。むしろ、その役割は増していると感じる。テクノロジーが進歩し、社会が変わっても、このジャーナリズム精神だけは変わらないし、変えてはならない。私は、この精神こそが、新聞やテレビという伝統的メディアの最大の存在価値だと思っている。 記者なら、どこにいても「調査報道」のチャンスにめぐりあえる。東京や大阪にいなければできない、というわけではなく、記者経験の長さも関係ない。不合理・不正はどこにでもある。地方にこそ、その端緒・現象が現れる。そして、報道によって社会は変わるんだ、ということを常に信じて取材をすることが大切だ。今回の論稿が少しでも参考になり、今後のジャーナリズムを担うみなさんの奮闘につながることを期待したい。
※本論考は朝日新聞の専門誌『Journalism』1月号から収録しています。(長 典俊 名古屋テレビ取締役)
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2021/01/30 20:44:19
2020/11/23 05:00
許すな わいせつ教員
沖縄県で2013年、当時中学3年生だった女子生徒が男性教員からわいせつ行為を受け、その1年後に自ら命を絶っていたことがわかった。女子生徒は亡くなる直前まで、教員についての苦悩を医師に打ち明けていた。その死から6年。深い喪失感を抱えて生きてきた母親が11月、読売新聞の取材に応じ、「娘がどれだけ悩み、大きな傷を負ったかを知ってほしい」と言葉を絞り出した。(江原桂都、朝来野祥子)
過呼吸や突然の涙・心身不調に
亡くなったのは、那覇市内の高校1年生の女子生徒(当時16歳)。
那覇市教育委員会の報告書などによると、女子生徒は市立中3年だった13年11月14日、男性教員に理科の準備室に呼ばれ、突然キスをされた。女子生徒は泣きだし、過呼吸状態となった。女子生徒の友人から話を聞いて事態を把握した学校側は、男性教員に事実を確認した上で、校長らが母親(41)に謝罪した。
男性教員は、女子生徒が入部していた部活動の副顧問だった。当時、女子生徒を含め3人の女子部員が早朝に学習指導を受けていたが、その日はたまたまこの女子生徒1人が参加していた。
その後の調査で、男性教員はキス以外にも▽膝に乗せ、後ろから抱きかかえる▽休日にドライブに誘い、抱きしめる▽スカートの下に手を入れお尻をたたく――などのわいせつ行為を女子生徒に繰り返していたことが発覚。男性教員はほどなくして休職し、14年3月に懲戒免職処分を受けた。
一方、女子生徒は家でも過呼吸などの症状が出て、13年11月から心療内科を受診していた。母親によると、キスされた後の診察では「教員への怒りと、自分のせいで教員に迷惑をかけてしまったという罪悪感で気持ちが不安定な状態が続いている」と医師から伝えられたという。
男性教員の休職後も女子生徒は別の病院で治療を続け、「急性ストレス反応」との診断を受けている。
最後の受診は、高校1年だった14年12月4日。母親が開示を受けた当時のカルテには、〈先生との出来事は仲の良い友達しか知らないと思っていたが、友人から「みんな知っていて、うわさになっていた」と聞いた〉〈11月頃から(教員とのことが)思い起こされ、泣くことも多い〉と記され、女子生徒が悩んでいたことがうかがえる。
約3週間後の12月29日、女子生徒は自宅ベランダから飛び降りて亡くなった。
手に傷、何本も
「娘は男性教員を慕っていた。その気持ちにつけ込んだことが許せない」。最愛の娘を失った母親の怒りは今なお消えない。
シングルマザーとして女子生徒を育ててきた。女子生徒は友人に囲まれ、学校生活を楽しんでいるかに見えたが、わいせつ行為を受けた頃から気持ちが不安定になった。
睡眠薬を服用するようになり、体重は42キロから35キロに急減。「娘は優しく穏やかな性格だったが、声を荒らげたり、物を投げたりするようになった」
と母親は言う。
女子生徒の死後、「先生のことを思い出すと苦しくなるから、自分の手をかきむしってしまう」と友人に打ち明けていたことを知った。かつての動画を見返すと、笑顔で料理する女子生徒の手の甲には何本ものひっかき傷があった。「心配するので私にはあまり言わなかったのだと思う。守ってあげるのが親なのに」。母親は自らを責める。
娘の死がつらく、この6年間、母親は積極的には語ってこなかった。しかし教員によるわいせつ事案が全国で後を絶たない現状に、「黙っていてはいけない」と考えたという。母親は「『たかがキス』では済まされない。教員の行為が子供にどんなに重大な影響を与えるか考えてほしい」と訴えている。
性的被害を受けた子供の心のケアなどに携わる武蔵野大の藤森和美教授(臨床心理学)の話「性暴力被害は、子供の心に深いトラウマを残す。『心配をかけたくない』という子供なりの優しさや気遣いから、大丈夫そうに振る舞っていても、本人は苦しみ続けているケースは多い。トラウマの回復には長い時間がかかることを周囲が理解し、支援を続けることが大切だ」
元教員「なぜあんなことを」
懲戒免職となった元教員の男性は沖縄県内で読売新聞の取材に応じ、「なぜあんなことをしたのか。時を戻せるなら戻したい」とうつむいた。
那覇市教委の担当者は「服務規律が守られていなかった。教員への監督指導を徹底するよう校長ら管理職に求めている」と話した。
[30]
2021/01/30 20:42:13
2021/1/30(土) 16:09配信
読売新聞オンライン
わいせつ行為で処分される教員が増えている。立場を利用し、言葉巧みに言い寄り、その言動で児童や生徒の心と体に傷を負わせる。被害を訴えても、学校や教育委員会が動いてくれないケースや、刑事事件で最高裁まで争っている間は処分ができずに給与の一部が支給され続けるという事例もある。SNSで親密な内容のメッセージを送信した教員は、「内容を覚えていない」と主張し、証拠の画像を突きつけられても、「わいせつ目的はなかった」として内部処分にとどまった。保護者は「教育委員会に相談しても不信感だけが募った」と憤る。
まるで恋人…夜中になっても送信続く
<夜中とかは? バレずに入れたりする?笑>
<部屋は2階なん??>
<バレたらヤバイな>
<俺の○○(名前)>
<かわいいで>
兵庫県宝塚市立中学校で担任だった30代の男性教員から、卒業したばかりの元教え子の女子生徒へ送られたLINEのメッセージの数々。まるで恋人に送るかのようなメッセージは、午前0時を回ってからも送信され続けることがあった。
「あまりにも危険なやりとり。ショックだった」。保護者が一連のメッセージを見つけたのは、女子生徒が中学を卒業して半年が過ぎた2017年秋。動揺と不安が広がった。
保護者は通報すべきかどうか悩んだ末、翌18年1月、同市教育委員会に通報した。だが、市教委はこの時の通報について、調査を求めるものとは受け止めなかった。しばらく待っても、市教委からは何も動きがないため、保護者はあらためて、19年6月に市教委へ調査を求めた。
一方、市教委は読売新聞の取材に対し、「女子生徒へのLINEの内容について認知したのは19年6月が最初だ」と回答した。
「メールのやり取り一切ない」
ただ、この後も市教委の調査は進まない。
業を煮やした保護者は19年9月に県教委に通報。県教委から確認を求められて、初めて市教委は教員に聴取した。
その際、市教委はメールのやり取りのみを尋ねたため、教員はLINEのやり取りを隠したうえで、「メールのやり取りは一切ない」と否定した。保護者が11月、LINEのやりとりの画像を証拠として提出すると、市教委は調査を再開。だが、ここでも、教員は「携帯電話を替えて履歴が残っていない。具体的な発言は覚えていない」などと主張した。
画像を見せられて、ようやく自分のものだとは認めたが、女子生徒にはわいせつ目的でメッセージを送ったわけではないと釈明した。
最終的に、教員に処分が出たのは最初の通報から約2年半後の20年6月。その処分も懲戒処分ではない内部処分の「訓告」という軽いものだった。
保護者は「訓告では公表もされないため、その人物が危険だと誰も分からない。重大な事件が起きてからでは遅い」と、教委への不信感を募らせる。
処分後、保護者のもとには同市長名で、LINEでの不適切なやりとりについての謝罪とともに、〈中学校と本市教育委員会事務局の本件に対する対応について、誠意を欠いた対応となりましたことも併せてお詫わびいたします〉との文書が届いた。
「正当に調査され、すぐに事実が明確になると思っていたのに……。勇気を出して通報しても信じてもらえない。教育委員会に動いてもらうだけでもハードルが高く、精神的な苦痛は大きい」。こう語る保護者には、徒労感とやり場のない怒りだけが残された。
ラネタリウムで体触る…目撃者なく教員は否認
児童側が教員からわいせつ行為を受けたと訴えても、目撃者がいないために被害の証明が難しく、事実認定に時間がかかるケースもある。
埼玉県内の公立小学校の男性教員は18年10月、校外学習で訪れたプラネタリウムで、自分のクラスの女子児童の体を触ったとして、強制わいせつ罪で起訴された。裁判で教員は一貫して否認し、県教委の聞き取りにも、「事実無根。わいせつ行為はしていない」と繰り返した。
19年7月、裁判所は教員に対し、懲役1年6月、執行猶予4年の判決を言い渡した。だが、教員はこれを不服として最高裁まで争い、最高裁は20年8月に上告を棄却して有罪が確定した。教員は懲戒免職ではなく、地方公務員法に基づいて失職した。
失職するまで給与は一部支給
文部科学省は、児童生徒に対するわいせつ行為は、原則、懲戒免職とするよう各教育委員会に通知を出しているが、今回のケースは薄暗いプラネタリウムでの事案で、目撃者はいなかった。そのため、埼玉県教委は「片方は触られた、片方は触っていないという状況で、事実認定ができず、懲戒処分にまでたどり着かなかった」と説明する。
教員に退職金は支払われていないが、起訴されて休職となった18年12月から20年8月に失職するまで、給与の一部が支払われ続けた。
SNSで私的やりとり、わいせつ行為へ発展
読売新聞では、19年度までの5年間に教え子へのわいせつ行為などで処分を受けた公立学校教員について全国調査を実施。懲戒処分を受けた496人のうち、少なくとも241人が教え子らと、LINEやツイッターのダイレクトメッセージといったSNSなどで私的なやりとりを交わし、わいせつ行為などに発展していたことがわかった。
全国67の都道府県・政令市教委のうち、3割にあたる19教委が、私的なやりとりを禁止する通知などを出していないことも明らかになった。
警察庁によると、19年の1年間にSNSをきっかけに犯罪に巻き込まれた18歳未満の子供は、10年以降で最悪の2082人に上った。
文部科学省では、昨年12月、教員と児童生徒との私的なSNSのやりとりがわいせつ行為に発展するケースが多く見られたとして、全国の教委に対して、SNSでのやりとりをしないよう求めた。
訴えあれば積極的に調査を
性犯罪被害に詳しい上谷さくら弁護士は「児童生徒は教員とのSNSのやりとりで違和感を感じたら保存し、保護者もすぐに学校側に伝えてほしい」とした上で、「訴えがあれば、学校や教委は積極的に調査に動くべきだ。声を上げても取り合わず、問題のある教員が働き続けることは教育現場の混乱を招く。大多数のまじめで熱心な先生が疑いの目を向けられることのないよう、教委は不適切な教員を排除する姿勢を示すことが必要だ」と指摘する。
(この記事は読売新聞社とYahoo!ニュースの連携企画です)
[29]
2021/01/30 00:12:37
大阪 私立明星高校
教員 中村洋一郎
大阪でカトリックで、男子校は二つ
大阪星光学院高校・中学校
明星高校・中学校
甲子園優勝経験があるのは、明星高校のみ
わいせつ・中学校容疑などで名門中学の男性教諭を逮捕「やっとか」の声も
2021年1月26日 18時0分
《男子生徒に強制わいせつで逮捕》大阪名門中学・男性教諭は自宅にも招き入れていた!【生徒告白】
2021年1月26日 18時0分 文春オンライン
〈天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。み国が来ますように。(略)日ごとの糧を
今日もお与えください。わたしたちも人をゆるします。わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いく
ださい。アーメン〉
キリスト教を掲げる大阪の私立A中学では、朝礼にお祈りの時間が設けられている。「マタイによる福音
書」に由来するこの一節は、神への感謝と誓いを表している。しかし現実には、安全であるべき学校の中に
“誘惑”が忍び込んでいた。ある日のお祈りの後に、生徒たちは驚きの報告を受けることになる。
修学旅行先のホテルで…
「朝のお祈りの後、校長先生から事件に関する報告がありました。教室で先生からはSNSなどで『学校名や
名前をださないように』と強い言葉で制止されました。優しくて生徒思いの"ヨウイチロー"がまさかあんな
ことをするなんて…」(学園の生徒)
修学旅行中で教え子の男子生徒にわいせつな行為をしたとして、大阪府警は1月13日、元私立中学の教諭、
中村洋一郎容疑者(36)を強制わいせつと傷害の容疑で逮捕した。
「中村容疑者は2019年10月、修学旅行先の長崎市内のホテルの自室で、引率した男子生徒に薬の入った飲み
物を飲ませて意識障害を起こさせ、男子生徒の下半身を触るなどのわいせつ行為をした後、口止めに金券
(クオカード)を渡したとみられている。帰宅した被害生徒の親が金券を見つけて事件が発覚し、被害届が
提出されました」(捜査関係者)
大阪有数の進学校
中村容疑者が教壇に立っていたA中学校は、名門進学校として知られる。
「明治時代から続くミッションスクールで中高一貫の男子校。毎年のように京大や有名私立大に複数人の
生徒を送り出す進学校で、高校の野球部は甲子園で優勝したこともあります」(進学塾関係者)
学園の広報担当者によると、中村容疑者は勤続5年で、担当教科は国語。熱血指導で生徒からも好かれて
おり、剣道部とマジック同好会の顧問を兼任していた。
「生徒にとっては話しやすい距離の近い先生で、親しみをこめて、みんな『ヨウイチロー』って呼んでい
ました。不登校の子の家に通って学校に来るよう説得したり、授業中に寝ている生徒を見つけても怒らず
に『先生も昔はロッカーに枕を常備するほど寝ていたけど、そこまではするなよ』って諭してくれたり。
ウチの学校は学内でスマホ禁止なんですけど、バレたときも『今回だけだぞ』と内緒にしてくれました。
生徒サイドにいつも立ってくれる話のわかる先生でした」(同校在校生)
生徒の心を掴んでいた中村容疑者は、複数の生徒とLINEを交換し、自宅にも気に入った生徒を招き入れ
ることがあったという。男子校の男子生徒と男性教師という関係性の中で、生徒側が警戒心をつい緩めて
しまうという状況があったのだろうか。
逮捕のニュースを知り「やっとか…」
生徒の性被害について知る別の在校生はこう証言する。
「ヨウイチローの趣味は、以前から一部の生徒で噂になっていた。逮捕されたことをニュースで知って、
僕は『やっとか…』って正直思いました。修学旅行の子以外にも、何人かが被害にあったという話も聞き
ました。修学旅行で被害に遭った子は、クリっとした目が特徴の純朴そうな男の子。ヨウイチローのお気
に入りは、大体そういう“かわいいジャニーズ系”。先輩たちのあいだでも彼の“かわいい子好き”は噂
になっていた」
中村容疑者の自宅は、同校から程近い家賃7万円前後のワンルームマンション。仲のいい生徒たちの"た
まり場"になっており、自身も呼ばれて「家に行ったことがある」という生徒はこう語る。
「僕も先生の家に行ったことがありますが、イタズラはされてないし、2回目以降も自分の意思で遊びに
行ってました。家ではゲームをさせてもらったり、アニメを観たりしていました。寿司をご馳走になった
生徒もいます。バツイチだと聞いてますし、男子に興味があるとは思いませんでした」(同前)
休職後も続いていた生徒との交流
驚くべきことに、事件が発覚して中村容疑者が休職に入ってからも、生徒たちとの交流しばらく続いて
いたという。中村容疑者と親しいある生徒はこう話す。
「修学旅行から2カ月後に事件が発覚して、先生は学校に来なくなりましたが、その後も何度か連絡を
とっています。先生は、『何もしていない』『早く学校に戻りたい』って無実を訴えていました。
報道では『薬の入った飲み物を渡した』と言われているけど、僕らには『未開封のペットボトルを渡し
ただけ』と言っていました。『生徒が部屋に滞在した時間はたった10分だ』とも。さすがに精神的には
落ち込んでいて、体調も悪そうでした。
学園の先生たちが言うことも信用できません。休職の理由を聞いても何も教えてくれず、『(中村容
疑者の)台風で実家が大変だから』と言われました。ヨウイチローの休職から1年以上が経って、『さす
がにもう逮捕はないだろう』と話していたタイミングで逮捕されたので驚きました」
昨年末に退職届を提出し、受理された
府警は容疑者の認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると、中村容疑者は学校の聞き取りや
警察の聴取に対しても弁護士を立てて容疑を否認し、長期間の捜査となったという。捜査関係者が話す。
「逮捕までに時間がかかったのにはコロナ禍の影響もあった。何人もの生徒と1人ずつ接触し、裏づけ
捜査を進めた。修学旅行の被害生徒以外にも被害を申し出る生徒が複数いて、余罪もでてくるだろう、
確固たる証拠も存在する」
学校側は中村を懲戒解雇をする手筈だったが、それを悟ったのか中村容疑者は昨年末、退職届を提出
し受理されたという
(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
[28]
2021/01/13 02:43:16
誰が稼いでやってるか、わかってる?
2021/1/12
#不倫#離婚
山村佳子著 探偵事務所代表
https://gendai.ismedia.jp/list/author/yoshikoyamamura
リッツ横浜探偵社
https://ritztantei.com/
母と娘によるモラハラ夫への復讐
「パパに天罰を与えたい」
母の秋山真紀さん(39歳・仮名、以下同)とともに私の事務所へ来た秋山詩織さん(17歳)はこう言った。
探偵稼業を10年以上続けていると様々な依頼者に出会うが、母と娘で相談に来るケースは非常に珍しい。
今回は妻と娘から壮絶な復讐を受けた「タワマン住み不倫夫」の事例を紹介したい。
夫の浩二さんと真紀さんが出会ったのは、19年前のこと。男性医師と女子大生が参加する合コンで
出会って交際を始めた。父親が経営する病院に勤務していて当時からお金に困っていなかった浩二さんは
デートも派手で、真紀さんは「遊び慣れた人だ」と感じながら付き合っていたらしい。
プロポーズされたのは新宿にある超高級ホテルのスイートルーム、しかもバラの花びらを浮かべたお風呂
の中という贅沢ぶりだ。真紀さんの大学卒業直後に2人は結婚、真紀さんは専業主婦となりすぐに娘の
詩織さんが生まれた。絵に描いたような幸せな家族に見えるが、家庭内での浩二さんには違った一面が
あったという。
女の子に教育は必要ない
将来は父親の病院の経営を引き継ぐことが決まっていた浩二さん。若い時からベンツやポルシェ、
BMWなど高級車を複数乗り回していて、結婚後の新居は都内でも有数の高級タワーマンションだった。
しかし表向きは派手なものの、家族に対しては信じられないほどケチで、真紀さんに徹底して
贅沢を禁止した。日々の食費を切り詰めるのはもちろん、真紀さんや詩織さんの服などもすべて
セール期間中に買うように口うるさく干渉し、日用品は100円ショップでそろえることを命じられた
という。毎月の生活費の上限は「5万円」に設定され、少しでもそこからはみ出ると
「誰が稼いでやってるかわかってる?」
「専業主婦のくせに、節約もできないわけ?」
などと嫌味を言われる。自由に使えるお金がない真紀さんは、私のもとに相談に来たときには壊れた
スマホすら修理に出せず、画面が割れたままの型落ち機種をずっと使っていた。
そして極めつけは、子どもの教育に対する態度だ。
「女の子はどうせ嫁に行くんだから教育は必要ない。勉強よりも大事なものがあるだろう」
と前時代的な価値観を振りかざして、娘の教育にかかる費用まで出し渋る始末だった。
ゴシップが大好きなタワマンの住人たちは、顔を突き合わせればマンション内に住む家族の噂話を
楽しんでいる。高級車を多数所有しながらも生活ぶりが非常に質素な秋山家は、陰で住民たちから
「一点豪華家族」と呼ばれていた。
黙って節約してればいいんだよ
典型的な「モラハラ夫」の浩二さんだが、詩織さんが15歳のときに病院の経営を引き継いで院長に
なると、途端に休日の外出が増えた。病院は休みのはずなのに、昼頃からコソコソと出かけて
時には深夜まで帰ってこない。浩二さんは「仕事の付き合い」としか言わないが、真紀さんは
直感的に「他に女ができた」と感じた。
もともと浩二さんは、学生時代から女遊びが激しかった。結婚してからしばらくは大人しくなって
いたものの、娘が大きくなり「院長」の肩書を手に入れたことで再発したようだ。そのうえ、
家計用の口座から月に一度、数十万円が引き落とされるようになった。金額を見るに、どこかの
マンションを借りて愛人を囲っているようだ。しかし浩二さんに問い質しても
「仕事上の付き合いの出費だからお前には関係ない。黙って節約してればいいんだよ」
と相変わらずのモラハラぶりで、取り付く島もない。
「自分は毎日こんなにも切り詰めて生活しているのに…」
引き落とされた金額の合計が1000万円を越えたあたりから、真紀さんは沸きあがる夫への怒りを
止められなくなっていた。
浩二さんに対して不満を募らせているのは、娘の詩織さんも同じだった。行きたかった私立の進学校
への受験を父親に許してもらえず、近所の公立高校に通うことになったからだ。真紀さんと同じく、
父親に愛人がいることにも薄々感づいていた。
「私とママがこんなに我慢しているのに、絶対許せない」
母と娘はタッグを組んでコツコツと調査費用を貯めて、愛人の正体を突き止めるために依頼に訪れた。
前編終わり
後編 元記事https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79059
年収3000万円の開業医が青ざめた…妻と娘が下した「ヤバすぎる天罰」とは
数千万円のフェラーリが、まさか…
不倫デート用の高級車が…
調査を開始してから最初の日曜日、浩二さんは早速愛人らしき女性と接触した。愛車のポルシェで
出かけた浩二さんは、銀座でお相手の女性を拾ってランチ。浮気相手は背の高いモデル体型の女性で、
ルーズにまとめてアップにした髪が色気を倍増させていた。
その後はスーパーカーの展示即売イベントに行き、フェラーリのディーラーらしき人物と3人で談笑。
愛人が真っ赤なフェラーリに熱い視線を注いでいるのが気になった。その日は特にホテルなどには
行かず解散し、浩二さんは妻子が待つタワマンへ帰宅した。
何度目かの休日での追跡調査で、大きな動きがあった。今回はBMWに乗った浩二さんは、自宅のタワマン
から少し離れた月極駐車場に車を停めて、乗り換えた。
そこにあったのは、あのときと同じ型の赤いフェラーリだった。
そのまま首都高速へと向かった浩二さんは、マナーの悪い煽り運転で高速道路の車線を左右に移動し
次々と前の車を追い抜いていく。フェラーリのスピードについていけず、我々は途中で浩二さんを
見失ってしまった。
この日の調査内容を真紀さんに報告すると、どうやら思い当たる高額の引き落としがあったらしい。
愛人とデートするためのフェラーリに使われたと知った真紀さんは唖然として声も出せず、
同席していた詩織さんは「そのフェラーリをボコボコにしてやる!」と激怒していた。
私たちはフェラーリを追跡できるようにスポーツタイプのバイクを用意し、別日に再度浩二さんの
行動を調査した。前回と同じようにフェラーリに乗り換えた浩二さんは、銀座で愛人と高級ランチを
楽しみ、エンジンの音を誇らしげに響かせながら高速に乗って移動。湾岸線を疾走してベイブリッジを
越え横浜方面へと向かい、有名な高級ホテルの地下駐車場に入った。
我々も駐車場に入り、フェラーリが見える位置で張り込む。浩二さんと愛人は車から降りて、ホテルへ
と入っていった。
詩織さんからは、「ホテルから出てくるパパを捕まえたいから、その時は連絡してほしい」
という要望を聞いていた。本来であれば、相手の不貞を証明できる証拠を十分にそろえてから
突撃することをお勧めしているが、真紀さんと2人で「どうしても不倫の現場を捕まえたい」と言う
ので、電話でホテルの名前を伝えた。
「駐車場に停まっているフェラーリは、その1台だけですよね?」
真紀さんに確認されたとき嫌な予感がしたが、場内をチェックして「そうです」と答えた。
予想は的中した。数十分後、どこからともなく金属バットを持った真紀さんと詩織さんが現れ、
浩二さんのフェラーリを破壊し始めた。学校からそのまま来たのか、詩織さんは高校の制服を着ている。
慌ててホテルのスタッフが出てきて制止するが、真紀さんは「家族の車なので大丈夫ですから!」
と鬼のような形相で事情を説明する。詩織さんは、サイドミラーめがけて綺麗なフォームでフルスイング
していた。ホテルスタッフから連絡を受けて駐車場へ降りてきた浩二さんが止めに入り、ようやく
母と娘は落ち着いた。
浩二さんはボコボコのフェラーリを見て呆然としていたが、すぐに妻と娘に対して
「何てことしてくれたんだ! 俺の稼ぎで食わせてやったのを忘れたのか!?」
と怒鳴り始めた。しかし詩織さんが応戦するように金属バットを振り上げると、情けなく逃げていった。
見るも無残な姿になったフェラーリはレッカーされていき、その後廃車になったという。
その後、真紀さんは浩二さんと正式に離婚し、多額の慰謝料をもらって詩織さんと2人で暮らし始めた。
「夫はこんなことじゃ懲りないだろうけれど、おかげさまで気が晴れました」
と、爽やかな顔で感謝された。
「どこから伝わったのか、もうあのタワマンでフェラーリの一件が噂になっています。
夫はまだ住み続けていますが、『不倫した挙句、奥さんと娘に高級車を台無しにされたらしいわよ
』って噂されて居心地は悪いみたいですね。私はもうタワマンの人間関係は懲り懲りなので、
次は小さなテラスハウスにでも引っ越したいです」
と話していた。
「三つ子の魂百まで」と言うが、若い時に派手に遊んでいると結婚してからもその習慣が
忘れられず、つい羽目を外してしまう人も多い。もし恋人や配偶者に不審な点を感じたら、
専門家の手を借りてでも、真実をしっかり見定める必要があるだろう
※登場された方のプライバシーに配慮し、実際の事例を一部変更、再構成しています。
[27]
2020/12/09 21:25:36
2020/12/8(火) 18:05配信
ABEMA TIMES
8日午後4時過ぎに羽田空港を出発した那覇行きの日本航空921便から「油圧系統の不具合が発生した」
と連絡があり、羽田空港に引き返した。乗客乗員167人にケガはなかった。
【映像】4日のトラブル時の乗客映像 窓から見える破損したエンジン
日本航空をめぐっては、4日に那覇空港から羽田空港に向かっていた機体のエンジンが破損し、
那覇空港に引き返すトラブルが発生したばかり。
(ANNニュース)
[26]
2020/12/09 21:17:03
2020/12/4(金) 18:27配信
Aviation Wire
那覇空港へ緊急着陸したJALの777-200当該機=12年11月21日
2020年12月4日午前11時50分ごろ、日本航空(JAL/JL、9201)の那覇発羽田行きJL904便
(ボーイング777-200型機、登録記号JA8978)が離陸後、左エンジンに不具合が発生した。
同機は午後0時23分に那覇空港に緊急着陸した。乗客と乗員にけがはなかった。
JL904便は午前11時30分に那覇を出発し、羽田には午後1時40分に到着する予定だった。
同便は定刻より4分遅れの午前11時34分に那覇を出発し、同44分に離陸。那覇空港の北74キロを
飛行中に左エンジンの不具合が見つかり、同53分に緊急着陸を宣言した。その後、午後0時23分に
那覇空港のB滑走路に着陸した。同便には乗客178人(うち幼児3人)と乗員11人の計189人が搭乗していた。
JALによると、那覇空港離陸後の上昇中、高度1万6000-1万7000フィート(約5000メートル)
付近の洋上で左エンジンに振動が発生。当該エンジンの不具合を示すメッセージがコックピット
の計器に表示された。左エンジンの一部ファンブレードの損傷やエンジンカウルの損傷などが
確認され、国土交通省航空局(JCAB)は重大インシデントに認定した。
機体は現在、那覇空港に駐機している。乗客は後続便で羽田へ向かった。
不具合が起きたJA8978は、JALと合併前の日本エアシステム(JAS)が導入した機体で、「レインボーセブン」の愛称で親しまれていた。合併後はJAL機となり、東京五輪を招致していた2012年には、招致ロゴとスローガンを機体後部に描いた特別塗装機として運航した。
[25] <削除>
2020/12/09 21:16:21
[24]
2020/10/18 04:59:49
パドマ幼稚園
https://www.padoma.ne.jp/
大蓮寺
https://www.dairenji.com/
ママ友は詐欺師だった!
2020年10月14日放送の『ワールド極限ミステリー』で放送された実際にあったママ友グループの衝撃事件
参考URLhttps://tomatomarigi.com/mamatomosagi
大阪の有名私立セレブ幼稚園での出来事。
谷川はるみは、長男が通っていた幼稚園に次女も入園させた
この幼稚園はセレブ幼稚園と呼ばれ、裕福な家庭の子どもたちが通園していた。
ママ友
年少の各クラスからPTA役員として選ばれた4人の母親たちは、谷川はるみと出会った。
彼女はいわゆるボスママで、すぐに全員のリーダーとなった。
有名幼稚園は行事も多く、毎日のようにある会議。
ただのPTA役員から仲が深まり、ママ友として付き合うことになったメンバーたち。
エルメスのバッグ
入園から半年ほど経った頃。
谷川はるみはパンフレットを見せて、ママ友たちにこう言った
「友人がエルメスのバイヤーをしているから格安で手に入る。240万のエルメスが50万で手に入る」
その時は興味がある様子のメンバーを見るだけで、話しは終わった。
しかし翌年1月のこと。
「前に話していたエルメスのバッグの購入見込みが立った」
そう言ってママ友たちに、バッグの代金を直接口座へ振り込みするように伝えた。
上の子が卒園間近のママには、ブランドバッグを持っての卒園式の話をし誘惑した。
4人のママ友たちは、ブランドバッグを4分の1の値段で購入できるとの期待して215万円を振り込んだ
強く言えないママ友グループ
バッグが手に入ると言われた3月になっても、商品は届かない。
当然4人のママ友たちも、谷川はるみに催促をした
しかし谷川はるみは手続きが遅れていると言って、うまくはぐらかした。
ママ友グループのボスでもある彼女に逆らうと子供もいじめられるかもしれない。
強く言えない4人に対して、谷川はるみは今度はそれぞれ個別に電話をかける。
「誰にも教えていないけど、もっと良い商品があって、6月に届く」
前の商品も届いていないのに、4人のうち3人はさらに50万円を振り込んでしまった。
もちろん6月になっても商品は届かない。
それにも関わらず、そのうちの1人はさらに約20万円を振り込んでしまう。
全く届く気配がなく、ママ友4人はキャンセルと返金を求めた。
しかし谷川はるみはさらに嘘をつき、「バイヤーが夜逃げした」などと話をうまくそらした。
被害届
現在、飛田のどこかで呼び込みしてる元女の子、40代の詐欺師
谷川はるみ
エルメルのバッグを安くで手に入るからと言って騙す詐欺師
逮捕歴あり
女の子から騙したお金で韓国ホストで豪遊。
働いてる女の子にそういう話を
持ち掛けるから飛田新地の女の子、気をつけてください!!
飛田新地のウラちゃん (@urara_chan15) December 7, 2018
ママ友たちは2年経って、子供たちが幼稚園を卒園したことでようやく弁護士に相談。
被害届を出した。
その後、谷川はるみが詐欺で逮捕されたのは最初の振り込みから3年が経過した頃だった。
騙した金の使い道は
谷川はるみは「自分もバイヤーに騙された」と容疑を認めなかった。
バイヤーは女性で、はるみとの連名で手書きの誓約書もあった。
会社名や住所は全て架空のものだった。
バイヤーの連絡先の携帯番号は、谷川はるみ名義のものだった。
もちろん捜査員たちを騙せるわけもなく、とうとう白状した。
谷川はるみはママ友たちから騙し取った金を使い、韓国人ホストクラブで豪遊していた。
週に3回通い、1晩で10万以上使っていたことも。
挙句の果てはお気に入りのホストとホストの故郷である韓国へも行っていた。
旦那や子供にはバレないようにしていた「不倫旅行」だった。
幼稚園の“ママ友”だました詐欺容疑で逮捕 エルメスで240万円集金、大阪府警
2013年01月08日20時16分
提供:産経新聞
高級ブランド品を格安で仕入れられると嘘をつき、代金名目で知人女性から預かった現金115万円をだまし取ったとして、大阪府警天王寺署は8日、詐欺容疑で、大阪市天王寺区の無職、谷川はるみ容疑者(40)を逮捕した。
同署によると、谷川容疑者は子供が通う私立幼稚園のPTA役員を務め、“ママ友”グループの食事会などで「知り合いがエルメスの買い付けをしているから格安で買える」と勧誘。別のPTA役員3人からも約240万円を集金しながら商品を渡していないといい、同署で裏付けを進めている。
逮捕容疑は平成22年1~5月、PTA役員の女性(41)からエルメスのバッグなど4点の代金として計115万円を口座に振り込ませ、詐取したとしている。商品が届かないため女性が昨年11月に告訴した。谷川容疑者は「買い付けをしている人に金を渡した」と容疑を否認している。
[23]
2020/10/17 02:36:38
10/17(土) 1:17配信
関西テレビ
神戸市中央区のカフェで犬を放し飼いにし、客にけがをさせたとしてこの店を営む夫婦が逮捕されました。
業務上過失傷害などの疑いで逮捕されたのは、神戸市中央区で飲食店を経営する42歳の女と夫で49歳の従業員の2人です。
警察によると2人は、夫婦で営むカフェの2階部分で飼い犬のゴールデンレトリバーを放し飼いにしていて、ことし2月この犬が客の手にかみつきけがをさせました。
店などで犬を放し飼いにする場合は市への登録が必要ですが、その後2人は保健所から3度勧告を受けたにもかかわらず改善せず、ことし5月にも再びこの犬が客の手にかみつきけがをさせたということです。
経営者の女は、「2月にお客さんをかんで以降、顔なじみのお客さんのみに犬を会わせており、放し飼い営業ではなかった」と容疑を一部否認しています。
店のURL
http://www.kokosica.com/
食べログ
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28039462/
評価2020/10/17現在3.55
[22]
2020/10/14 03:52:56
https://uclub-dating.com/joinus/?code=m015bc84a14cf95e&bbid=BB1257385676
写真が同じ。
[21]
2020/10/14 03:25:42
「週刊文春デジタル」編集部2020/01/28
1月22日、10代の女性に睡眠薬を飲ませて性的暴行を加えた、東京都文京区の無職・後藤武彦(49)が、強制性交の疑いで逮捕された。男はツイッターに「パパ活」をしたい女性を募集する書き込みをしていたという。警視庁捜査1課は、後藤容疑者が同様の手口で50件以上の被害に関わっているとみて捜査を進めている。
そもそもパパ活という言葉を使いだしたのは、大手愛人クラブ「X」だ。男性と食事やデート、時には性交渉をする代わりに、女性が対価を得る「愛人契約」を「パパ活」と呼ぶことで、女性側の罪悪感を払拭した。この言葉の軽さも手伝ってパパ活は流行し、SNSやアプリ、マッチングサイトなどの登場でさらなる広がりをみせている。
週刊文春デジタル取材班は「X」の舞台裏を取材した。
「初めてなのですが、よろしくお願いします。(男性は)優しい人がいいです。美味しい和食屋さんに行きたいですね。お酒は弱いですが飲みます。得意料理ですか……? ケーキを作るのが好きです。(最後に一言というスタッフに対して)えーと……、お誘い待ってまーす」
動画が撮影されているのは白を基調とした部屋だ。茶色のカットソーに白いスカート姿の女性がソファに座り、カメラに向かって恥ずかしそうに笑みを浮かべている。スカートからはまっすぐな脚が伸び、セミロングの茶髪が胸元で緩いカーブを描いていた。
この動画が掲載されているのは、大手愛人クラブ業者「X」のウェブサイト。「X」は全国に支店をもつ、日本最大規模の高級愛人クラブだ。男性から支払われる入会金、セッティング料金、年会費のみで運営されており、女性会員は無料で登録ができる。
「X」は“パパ活”という言葉の生みの親でもある。2015年頃に女性会員を増やすにはどうすればいいか話し合っていた際に生み出された言葉だと、雑誌などのインタビューで「X」の社長自らが明かしている。
現在、会員は全国に約1万1500人。男性会員のみが閲覧できるページには女性会員の写真や自己紹介動画がずらりと掲載されており、男性会員はそれらを見て愛人候補を選ぶ。冒頭の動画は、佐々木愛子さん(仮名・34)という女性会員の自己紹介動画だ。
「大きな目と控えめな受け答えが素敵で、一目見て気に入りました。彼女は『プラチナム』クラスなので、実際に会っても美女なのだと思いました。すぐに運営側に会いたい旨を伝え、顔合わせの日程を組んでもらいました」
そう語るのは会社経営者の50代男性、A氏だ。A氏が愛子さんを見つけたのは2017年5月頃、「X」に登録後まもなくのことだったという。
「大きな目と控えめな受け答えが素敵で、一目見て気に入りました。彼女は『プラチナム』クラスなので、実際に会っても美女なのだと思いました。すぐに運営側に会いたい旨を伝え、顔合わせの日程を組んでもらいました」
そう語るのは会社経営者の50代男性、A氏だ。A氏が愛子さんを見つけたのは2017年5月頃、「X」に登録後まもなくのことだったという。
「X」のウェブサイトのトップ画面には「身元のしっかりした方と安心して出逢いを楽しめるクラブ」とある
「都度5万円です」愛子さんと結んだ愛人契約
顔合わせ当日、待ち合わせたのは東京・汐留の高級鮨店だった。「仕事帰りで……」という愛子さんはスーツ姿で現れたという。
「『X』のサイトで見ていた通りの美女で、興奮しました。でも動画の可愛らしさに反して、ツンケンしていて愛想は良くないなあというのが最初の印象です。でも『ものすごい数のオファーがくる』と言うし、これきりにするのはもったいないかなという気もしました。しかも、彼女は有名雑誌の読者モデルでもあったんです」
愛子さんは会社員のかたわら、30代向け女性ファッション誌の読者モデルとしても活動しているという。雑誌のウェブサイトには愛子さんのブログもあり、そこには1人単価数万円の高級フレンチに、数十万円以上はするハイジュエリーブランドのピアス、南フランスでのバカンスなど、一般人には手に入らないような生活を送っている様子が綴られていた。同じく華やかな生活を送る様子を投稿しているインスタグラムのフォロワーも1万6千人を超えている。
「名前を検索したら本当に読者モデルなんだとわかり、2回目も誘いました。会ったのは渋谷区円山町の料亭です。食事の後、ホテルに行くか提案したら、『都度5万円です』と言うので、それなら払えると思って愛人契約を結びました。
それからは1~2カ月に1回ほどの頻度で会うようになりました。やり取りはいつもメールで。10日に1回ほど連絡をして、次に会う日程を決めたり、どんなものを食べたいかを聞いたり。彼女が指定するのはいつも予約が取れないような高級レストランばかりでしたが、僕も美女と食事するのにカッコ悪いところは見せられませんからね。1カ月前から予約するなど、準備は怠りませんでした」
「『X』のサイトで見ていた通りの美女で、興奮しました。でも動画の可愛らしさに反して、ツンケンしていて愛想は良くないなあというのが最初の印象です。でも『ものすごい数のオファーがくる』と言うし、これきりにするのはもったいないかなという気もしました。しかも、彼女は有名雑誌の読者モデルでもあったんです」
愛子さんは会社員のかたわら、30代向け女性ファッション誌の読者モデルとしても活動しているという。雑誌のウェブサイトには愛子さんのブログもあり、そこには1人単価数万円の高級フレンチに、数十万円以上はするハイジュエリーブランドのピアス、南フランスでのバカンスなど、一般人には手に入らないような生活を送っている様子が綴られていた。同じく華やかな生活を送る様子を投稿しているインスタグラムのフォロワーも1万6千人を超えている。
「名前を検索したら本当に読者モデルなんだとわかり、2回目も誘いました。会ったのは渋谷区円山町の料亭です。食事の後、ホテルに行くか提案したら、『都度5万円です』と言うので、それなら払えると思って愛人契約を結びました。
それからは1~2カ月に1回ほどの頻度で会うようになりました。やり取りはいつもメールで。10日に1回ほど連絡をして、次に会う日程を決めたり、どんなものを食べたいかを聞いたり。彼女が指定するのはいつも予約が取れないような高級レストランばかりでしたが、僕も美女と食事するのにカッコ悪いところは見せられませんからね。1カ月前から予約するなど、準備は怠りませんでした」
インスタグラムに投稿されたA氏からの贈り物
ホテルでの写真は愛子さんのブログやインスタグラムにもたびたび登場している。A氏が撮影を頼まれることもあったという。
「『ハイアットセントリック銀座』に行ったとき、『スツールに座るから何枚か撮って』と言われたのですが、さすがモデルですよね。自然とポーズを変えていくので、連写で撮影しました。翌日に僕が撮った写真がインスタグラムにアップされていた時は、なんだか嬉しくなったのを覚えています」
そのほかにも、A氏は愛子さんの誕生日やクリスマスのたびにプレゼントを贈った。
「2017年のクリスマスにはTASAKIの20万円のバランスピアス、2018年の彼女の誕生日には10万円のBeautiful Peopleのライダースジャケットを買いました。一番高かったのは、2019年の誕生日に買ったヴァン クリーフ&アーペルのイヤリング。最初は小さいサイズのものをリクエストされていたのですが、結局買ったのは41万円の大きいサイズでした。出会った最初の頃は、プレゼントをねだられたら関係を切ろうと思っていたのですが、『買って?』という彼女の上目遣いのおねだりが可愛くてつい……」
愛子さんはA氏からのプレゼントを、インスタグラムだけでなく自身が読者モデルを務める雑誌のブログにも「私の人生をともに歩んでいくジュエリーを少しずつ集めています」「友人の兄のサングラスで、羨ましがっていたら譲ってくれました」などと綴っている。
「本当はアクセサリーも食事も私が買ったり奢ったりしているのですが、あたかも自分が購入したかのように投稿するのが少し可笑しかったです。それも、『海外からのお客様の宴席で』とか『友人兄』とか、その嘘いる?という謎のコメントを加えて(笑)。彼女の自己顕示欲は、僕みたいな男がいるから満たすことができるんです」
契約通り、A氏は肉体関係を持つたびに5万円を支払ったが、「5万円を支払うのも苦じゃなかった」と話す。
性行為の最中に僕の髪を触って「いい白髪だね」と…
「彼女は性行為中に会話をするのが好きな子でした。いつだったか、胸を愛撫していたら彼女が僕の髪を触って『いい白髪だね』と言ってくれたのを覚えています。2年半で一回だけ、彼女の生理が被ってしまった日があったのですが、『私に口でさせるなんて贅沢だなあ』と言いながら、楽しそうに舐めてくれました。性行為が終わると僕が5万円を現金で渡すのですが、それが解散の前の儀式。彼女は5万をもらったら毎回すぐに帰ってしまいました。
避妊してくれと言われたことはないので、ピルを飲んでいたのかな。彼女はホテルのベッドが大きいと、走ってダイブしちゃうような無邪気で可愛いところもある。5万円が高いと感じたことはありませんでした」
約2年半にわたりA氏は愛子さんに尽くしてきたが、2019年10月を境にパタッと連絡が途絶えてしまった。
「僕の誕生日を忘れられていたのが悲しくて、メールできつく当たってしまったら、連絡が取れなくなってしまいました。インスタに派手な写真を投稿するには僕の存在は不可欠だったはずです。でも一切連絡が取れなくなってしまった。僕以外にも“スポンサー”がいて、面倒になったらいつでも切れるってことだったのでしょうね。
彼女とは出会ってから十数回は会っています。身体の関係1回につき5万円。それ以外にもホテルの宿泊代や予約の取れない人気レストランでの食事、イベントごとのプレゼントをあわせたら300万円は貢いだ。たしかに“愛人契約”はそんなものなのかもしれません。しかし僕はそこに少なからず心の交流もあったと思っていた。それなのに、こんな終わり方はあんまりですよ」
A氏はプレゼントの領収書などを保管しており、愛子さんへ相当額を貢いできたことが確認できた。
愛子さんはA氏との関係を「友人です」
取材班は愛子さん本人にも電話で話を聞いた。
――Aさんをご存知ですか。
「はい、知ってます」
――会ったことがある?
「はい、あります」
――愛人クラブ「X」で会った?
「はい」
――2人の関係は?
「友人です」
――身体の関係はあった?
「ないです」
――会わなくなった理由は?
「いえ、特に……ないです」
――プレゼントなどを買ってもらったこともない?
「はい」
しかし、愛子さんからのメールにはプレゼントをねだる記述が残っている。
《欲しいスカートとGジャンがあるから、早めに有楽町のルミネと東急に見に行こうと思ってたのー! 一緒に見にいく? 買ってー笑》
《Aサンタへ リモワは、○○(愛子さんの住所)までお願いしまーす》
《プレゼントはやっぱりピアスにしたいなと思ってみてるよー ショーメのダイヤのシルバーのか、バンクリの小さい黒いやつか迷い中》
売春斡旋の罪をすり抜ける「抜け穴」
愛人契約は売春にはあたらないのか。アトム市川船橋法律事務所の高橋裕樹弁護士は「そもそも売春行為とは対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交することをいうと定義づけられています。『X』が行っているような愛人クラブビジネスを売春斡旋と断じることはできませんが、非常にグレーな商売であることは確かです」と語る。
「入会時の案内やサイト上などに、性交渉の対価に関する言及があったとしたらそれは確実に売春斡旋と言えます。しかしサイトを見ると『交通費』や『デートのお礼』といった言葉でしか女性への対価については書かれていない。しかも、交際や性行為を断わられる可能性がある以上、『X』のような業者はただのマッチングサービスである、という主張をすることができます。
しかし、愛人クラブで出会うような男女は売春行為の定義である『不特定の相手方』に当てはまります。サイト上に書かれている『愛人マッチングサービス』という文言も、警察に『不倫相手や性交渉を目的とした男女の交際ではないか』と指摘されたら摘発される可能性が高いでしょう」(同前)
“グレーな商売”はネットやSNSの隆盛で益々身近なものになっている。読者モデルの愛子さんも、インスタグラムやブログを見るだけでは、愛人契約といった後ろ暗さは感じられない。
愛子さんは1月3日、「2020はなりたい自分になる!」とインスタグラムに綴っているが、その目標達成のためには果たして何人の“愛人”が必要なのだろうか。
[20]
2020/10/14 00:47:26
2020年10月13日 21時3分 J-CASTニュース
大阪・ミナミの戎橋で街頭演説を行ったれいわ新選組の山本太郎代表(45)に対し、大阪府警の南署が現場で中止要請を行い、その動画がネット上で拡散される騒ぎになっている。
山本氏は、道交法に基づいていると主張するが、戎橋は人出の多い場所だけに議論になっている。中止要請について、南署の副署長と山本氏側に話を聞いた。
「通行への著しい妨げにはなっておらず、政治活動や表現の自由だ」
「街頭演説の方をいったん中止して下さい」。2020年10月12日の午前中に戎橋の欄干そばで演説を行った山本氏に対し、南署の警察官がスピーカーでこう呼びかける。しかし、山本氏は、「いったん中止するその根拠を教えて下さい」と食い下がり、壇上から降りようとしなかった。
この日は、大阪都構想への賛否を問う住民投票が告示され、れいわのタスキをかけた山本氏は、お立ち台とモニター2台を設置して、都構想に反対する立場からマイクを握って通行人らに訴えた。
ところが、南署の警察官数人がそこに駆け付け、れいわのスタッフらに演説の中止要請を行った。これに対し、山本氏は、「法的根拠は何ですか?」とマイクで呼びかけ、警察が何も回答しないと主張して、「妨害ですね」などと訴えた。山本氏の支持者らから警察にヤジも飛んで、現場は騒然とした雰囲気になった。平日の月曜日ともあって、人通りはそれほどではなかったが、通行人が驚いた様子で見ていた。
警察官は、「止めて下さい」と何度も呼びかけ、スタッフらと路上で話し合いを続けた。山本氏は、通行への著しい妨げにはなっておらず、道交法第77条に基づいているとし、政治活動や表現の自由だとマイクを使って主張した。
山本氏と警察とのやり取りは、10分弱続き、山本氏はその後、警察とスタッフらが話し合いを続ける中でも、都構想反対について話し始めた。
街頭演説の許可を申請も、警察は、地元の要望があると受け付けず
しかし、山本氏は、街頭演説は中止したと述べ、「独り言で言っているのと、たまたまマイクが拾っている」と説明した。都構想反対についてマイクで話すことについて、「街頭演説ではございません」と強調し、持論をぶっていた。
スポーツ紙などの何社かは、山本氏の演説を取材しており、トラブル時の動画も投稿された。れいわ新選組などが配信した動画なども含め、ツイッターなどでこれらの動画が拡散しており、ネット上で様々な意見が寄せられている。
山本氏の支持者らを中心に、警察への非難も相次いでおり、「そのうち言論の自由も奪われていきそうで怖い」「この国のデモクラシーはどないなったんや」「国家権力の妨害に負けないで」などと書き込まれている。
一方で、山本氏への疑問や批判も多く、「無許可でやるのはダメでしょ」「ルールを守らずに主張しても、多くの人に賛同は得られない」といった声が出ている。山本氏がパフォーマンスのためわざわざやったのでは、とのうがった見方さえあった。
南署にJ-CASTニュースが10月13日に取材して聞いたところによると、山本氏側は、代理人が9日に同署を訪れて、街頭演説の許可を申請しようとした。しかし、道路管理者や地元の人たちから、人通りが多くて危ないため戎橋の使用許可を出さないでほしいと要望があることから、申請書を引き取ってもらった。演説の場所を変えてほしいとも要請し、代理人も納得して帰ったという。
ところが、12日は、周辺の警戒中だった署員が、午前10時過ぎに山本氏が演説しているのをたまたま見つけ、通報を受けて他の署員らが駆け付けた。
そのときの状況について、同署の副署長は、取材にこう話す。
中止要請の根拠も道交法77条で、「人が集まると危ない」
「警告している途中で、山本さんは、演説を中断しました。しかし、5~10分ぐらいやり取りした後、山本さんは、演説を再開しました。山本さんは、注意を聞かずに、演説を最後までやっており、中止したという認識はないです」
山本氏は、当初の予定通りこの日の正午ごろに演説を終え、設置したモニターなどを片付け、撤収して帰ったのは、13時ごろだったとしている。
演説の中止要請をする法的根拠としては、道交法第77条第1項の4を挙げる。道路に人が集まり一般交通に著しい影響を及ぼすような行為は、警察から危険防止策などを行う条件付きの許可を得ないといけないと定めたものだ。また、道路に人が集まるような方法で演説などを行うときは警察の許可が必要と定めた大阪府道路交通規則第15条の4にも当てはまるとした
山本氏が政治活動への妨害だと主張していることについては、次のように言う。
「許可なしで演説を始めたら、警告するしかありません。選挙のときなら公選法上いいとされていますが、人通りが多いので過去に演説した人はほとんどいないと思います。人が集まると、押されて川に落ちたり、中には飛び込んだりする人も出る恐れがあります」
道交法違反などで捜査するかについては、こう話した。
「国会に議席もある政党の代表ですので、慎重に対処したいと思っています。話が大きくなったため、府警本部も交えて、これから検討していく考えです」
「強行に中止を求める行為は、不当な公権力の行使」
代理人が納得して警察から帰ったかどうかや南署が挙げた道交法などの根拠について、山本氏の秘書は10月13日、取材にこうコメントした。
「納得して帰った、というのは事実とは異なります。南署からの要望である街宣車は使わない、ということをこちらは受け入れ、セッティングに時間の掛かる音響機材直置きでの準備まで行なっております。政治活動の自由は最高法規である憲法でも認められれているのはご存知の通りで、基本的に公道において必ず許可が必要になるものではありません。道路交通法第77条第1項では、許可が必要となる行為が定められ、第4号においては『一般交通に著しい
影響を及ぼす』行為等について許可を求めておりますが、私たちは、ご指摘の当該街宣については、一般交通に著しい影響を及ぼす行為には当たらないと考えております。私たちは、街宣にあたっては日頃より万全の備えと対応を行っており、当日の状況においても『一般交通に著しい影響を及ぼす』ものではないことはあきらかです。なお、大阪府道路交通規則は、道路交通法第77条第1項の規定に基づく手続きを定めたものであり、当該街宣が同法第77条第1項第4号の許可対象行為とならない以上、その適用はされないものと考えています。私たちが行なっているのは、最高法規と道交法に従っての街宣活動であり、南署による強行に中止を求める行為は、不当な公権力の行使にあたります。現場でも『中止を求める法的根拠』を求め続けましたが、南署は、一切答えていません。当然答えられるはずもありません。それが全てです。何かしらに忖度し不当な圧力を行使したもの、以外に言いようがありません」
人が集まれば川に人が落ちるなどの危険があるかなどについては、こう言う。
「最も人が集まる、というのは、インバウンド景気に沸く状況があった時が最後ではないかと考えます。戎橋において混雑により川に人が落ちる、というのは阪神タイガース優勝くらいの勢いで人が溢れた場合に起こり得ることであり、外需頼みのインバウンド景気が蒸発した現在においては考えられない事態で、あまりにも現状を認識していない所見と言えます。景気が良かった頃の大阪が現在、衰退し、それを象徴する場所として選ばせていただいたのが戎橋です。私たちが街宣を行った平日午前10時頃の戎橋の人通りは、悲しいくらいに閑散としておりご指摘は全く正しくない、ことは言うまでもありません。加えて、私たちは当日の街宣については一般向けには一切、告知を行なっておりませんので、混雑する理由もありませんし、実際、そのような状況にもなっていません」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
[19] <削除>
2020/10/14 00:46:31
[18]
2020/08/02 21:09:15
リニア中央新幹線 神奈川県
リニア工事の残土処分のため? 相模原市の急斜面に「不思議な牧場」建設計画
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2020年7月24日 8時33分 HARBOR BUSINESS Online
津久井農場の完成予定CG(住民説明会の資料より)
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◆リニア新幹線の残土を捨てるためのカモフラージュ?
2018年秋、神奈川県相模原市の田所健太郎市会議員(共産党)が、筆者に「不思議な牧場計画」について話してくれた。あくまでも地元住民からの二次情報だが、以下のような内容だった。
市の山の中に大量の残土が捨てられる。噂では、その数㎞近くで工事が行われるリニア中央新幹線のトンネル掘削の残土らしい。山の中に捨てれば不法投棄だが、山の急斜面を残土で平坦地にして「津久井農場」という牧場を建設するという。
だが、その残土は東京ドーム1杯分にも相当する100万㎥にもなる。しかも、事業者は地元の人間ではない。自動車で1時間かかる茅ヶ崎市から通勤して、250頭もの牛がいるのに夜は無人になる。
「地元では、なぜ、わざわざ牧場計画地に斜面を選んだのか、この事業者が本当に酪農をやりたいのかが見えてこないという人がいる。牧場造成に名を借りたリニア残土捨て場であり、牧場の造成直後に事業者は『やっぱり無理でした』と牧場経営を放棄するのではとの噂もあります」
もちろん、この話が本当なのかの確証は田所議員にはない。リニアとの関連性も断言していない。ただ、そういう噂を耳にしたということだった。
JR東海が計画するリニア中央新幹線は2027年に開通予定で、東京(品川駅)から名古屋までを40分で結ぶ予定だ。2014年から工事に入ったが、準備工事(ヤード整備、斜坑の掘削など)は進んでいるものの、本丸であるトンネル掘削はほとんど未着手。
一つの要因として、東京ドーム約50杯分の5680万㎥もの膨大な残土の処分地が決まっているのが全体の2割台しかないからだ。建設残土は不法投棄を防止するため、「資源」として有効活用できる場所でなければ捨てることはできない。つまり、残土を有効利用できる処分地が決まらない限り、トンネルは掘れないのだ。
田所議員と話した2018年時点で言えば、フジタはリニア工事を愛知県、長野県、岐阜県などで進めている。津久井農場予定地の近くのリニア工事にも入札するのではと噂されていた(*後述するが2020年6月25日に津久井トンネル他東工区をフジタが落札している)。リニア工事と津久井農場は関係があるのだろうか?
◆莫大なお金をかけて、なぜ急斜面の土地に牧場を作る謎
そこで筆者は情報を整理しようと、2019年夏に地元で反対運動を展開する相模原市緑区韮尾根(にろうね)地区在住の鈴木秀徳さんと落ち合った。
鈴木さんは居住地のすぐ近くの斜面に地上80mの高さに残土を積む計画に恐怖と疑問を抱いていた。こういう説明だった。
事業者である有限会社「佐藤ファーム」の佐藤誠代表は、茅ヶ崎市で若いときから酪農を営んでいた。だが、県立高校の耐震化建替えに伴う仮校舎用地として牧場用地を提供したことで、1999年に休業。津久井農場が2024年に運営開始予定というから、実に25年ぶりの牧場経営となる。それなのに、250頭もの牛を飼育する経営体制は構築されていない。
筆者は、佐藤代表はかなりの資産家なのかと思った。というのは、相模原市では残土の受け入れ業者に対して、残土の不法投棄を防止するため、市への保証金支払いを課している。100万㎥では、4億300万円が必要となる(造成後に返金される)。
「造成工事にも数十億円はかかる」と鈴木氏は予測するが、さらに、残土を搬入するため、1日300台のダンプカーが集落の狭い道を何年もかけて延べ約25万台も通る。つまり、道路拡幅が必要となる。これにもおそらく億単位のお金がかかる。
またこれだけの大事業なので、環境アセスメントの手続きを受けなければならない。環境調査を外部の業者に委託するために、さらに億単位のお金がかかる。
もっともわからないのが、津久井農場の計画地は佐藤代表が1998年に購入したが、1999年の休業を見越しての土地取得だったとしても、なぜ牧場にするには使いづらい急斜面を選んだのかということだ。そして、なぜ20年以上も経っての牧場再開なのかだ。
環境アセス手続きでは、環境調査が終わったあとに計画を文書化した「環境影響評価準備書」(以下、準備書)を公表して住民説明会を開催しなければならないが、鈴木氏と会った2か月後の2019年9月5日、その説明会が開催されるというので、筆者も参加した。まずは、鈴木氏の話を一方的に聞くだけではなく、佐藤代表の主張にも耳を傾ける必要があるからだ。
◆事業者は「答えられません」を連発
2019年9月5日19時。相模原市の串川地域センターで開催された住民説明会には、一般市民が約30人集まった。佐藤代表からは純朴な印象を受けた。市民が入室するたびに「よろしくお願いします」と丁寧に頭を下げていたその姿からは、悪い人ではないと思った。
説明会では、佐藤代表の横に造成工事を請け負う準ゼネコン「フジタ」の社員2名と環境アセスを行った「パシフィック・コンサルタンツ」社の社員1名が座った。津久井農場計画について40分の説明があった後、私は質問の手を上げた。
「これだけの大事業なのに、総事業費の説明がない。いくらかかるのですか?」
すると、この質問には佐藤代表が答えず、フジタの社員が「私的な牧場計画ですので、資金計画に関わることはここでは回答を控えさせていただきたい」と答えた。私的な牧場計画だから? なぜフジタ社員がマイクを?
「なぜ、あなたが回答するのですか? 私は事業者の佐藤さんに尋ねているんですが」
こう私が発言すると佐藤代表はマイクを持ったが、やはり「答えられません」という回答しか返ってこなかった。これに限らず、他の市民からの資金に関する質問には、事業者である佐藤代表が答えずフジタ社員が答えるというパターンが続いた。
◆予定地の近くで大量の残土が発生する工事は、リニアのトンネル掘削しかない
会場から出た質問への佐藤代表の回答を整理すれば、計画の概要は以下の通りだ。
佐藤代表は58歳。2024年には63歳になる。20年前までは約100頭の牛を育てていたが休業。いつかは規模拡大して牧場再開をしたいと夢見ていたという。しかし、平坦な土地を売ってくれるところはなく、山ならいくらでも売ってくれたので、1998年に土地を購入した。
だがそこを開発しようにも、周辺地域で他業者が残土受け入れを始めたことで、佐藤ファームもその目的だと誤解されるため「今は待つように」と行政に言われて結局20年待った(これは理解に苦しむが)。そしてフジタと出会い、造成をお願いすることになった。
佐藤氏の3人の息子(大学生)も跡を継ぎたいと言っているが、3人とも専攻は農業とは無縁で、酪農の修行もしていない。夜は無人になるが「問題ない」という。できれば地元の方を雇いたいとのことだ。
また、残土を運ぶ市道「志田線」は道幅が5.5mしかない。フジタは「これを片側3mの2車線にして、加えて3mの歩道も設置したいが、最終決定ではない」と説明した。
100万㎥の残土を受け入れると、10トンのダンプカー1台あたり1万5000円が入るので、25万台では40億円弱の収入になるとの試算もある。その正確な数値はわからないまでも、佐藤代表によると「それでも残土を積んでの造成にはお金が足りない」という。
この準備書説明会は9月8日にも行われたが、参加した市民によれば(私は不参加)、やはり具体的な数字は出されなかった。「試算中です」「答えられません」との回答だけが頻発したという。
そしてこの2回の説明会を通じて、住民が佐藤代表とフジタに突きつけた質問が「それだけ大量の残土を排出するのは、予定地の近くならリニア中央新幹線のトンネル掘削しかない。リニアの残土を受け入れるんじゃないですか?」ということだ。
確かに、津久井農場から数kmの距離には、JR東海が2027年に開通を目指すリニアのトンネル掘削とその前段階となる斜坑掘削の工事が予定されている。
地域住民は「あの急斜面を牧場に選ぶのは不自然。結局、津久井農場は、リニア残土を体よく埋め立てるカモフラージュじゃないのか」と見ている。これに対してフジタは「どこの残土にするかは数社と交渉中」と答えるだけだった。
◆引っ越す予定がない住民が引っ越すことになっている
津久井農場の造成で予想される問題は、沢が埋まる可能性、土砂崩れの危険性が指摘される。地元住民に直結する問題は、生活道路である市道志田線を1日に300台もの大型ダンプカーが通ることだ。そうなると犬の散歩もできなくなり、1日中排気ガスや騒音、振動に悩むことになる。
志田線は幅5.5mしかなく、乗用車同士でもすれ違いが難しい。そのため、フジタは、その道を拡幅する必要があるが、この件を巡って、住民に不信を抱かせる事件が発生した。
その拡幅工事には、ある家屋の立ち退きが必要となる。フジタは相模原市に「一軒の家が引っ越すことになった」と報告して計画を進めようとしたが、その家の家族はそのことをまったく知らなかった。
コトが発覚したのは10月4日。その前日、鈴木氏は韮尾根の住民から情報収集を行っていたが、その一人である内藤ひろみさんから「9月下旬に、フジタが来訪して『工事期間中に庭を2m幅だけ貸してほしい。工事終了後に返す』との説明を受けた」との情報を得た。
鈴木氏は翌日、相模原市環境政策課に電話で「そんな話があるのか」と尋ねると、夕方に返信の電話があり、「工事期間中、内藤さんは一時的に引っ越すことになっている」と回答した。
驚いたのは内藤さん本人だ。
「そんな話は一度もしていません!」
さらに問題は続く。
10月9日。フジタ社員F氏が内藤宅を訪問。内藤さんの兄が「引越しとはどういうことなんだ」と問い質すと、その話を初めて聞いたというF氏は返答も説明もできなかった。この時点でフジタを信用できなくなった内藤さんは「信⽤できないから、土地は貸さない」ときっぱりと断った。ところが――。
環境アセス手続きでは住民説明会のほかに、相模原市が常設する有識者で構成された「環境影響審査会」で計画が審議されるのだが、その第2回目となる11月28日、フジタは内藤宅が転居することになる資料をそのまま提出したのだ。
20年1月20日の第3回目の審査会で、委員の一人は「引っ越す予定がない住民が引っ越すことになっている。これは誤植なのか?」と疑問を呈すると、審査会の片谷教孝会長は「地権者の同意なく着工はできない。具体的方針を出してもらう」と佐藤ファームへの正しい対応を求めた。
◆事業者は「知りませんでした。今、初めて聞きました」
この事件で韮尾根自治会が抱いた疑問は、「施工業者を指導する立場にある佐藤代表がこの件に関与していない」ということだった。住民約20人と佐藤代表は、2019年12月21日に話し合いを持った。
そこでわかったのは、佐藤代表は工事の内容はもちろん、審査会で配布された資料にもまったく目を通していないという事実だった。つまり、工事のすべてをフジタに丸投げしていたのだ。だから、内藤さんの引っ越し話も当然だが知らなかった。以下、当日の録音データから書き起こす。
内藤:なぜウチが引っ越すことになったのか説明してほしい。
佐藤:把握していません。申し訳ありません。
内藤:でも(フジタ作成の)書類は佐藤さんが認めたもの。工事は承知しているんですよね。どこを拡幅するかご存知ですよね。
佐藤:知りませんでした。今、初めて聞きましたので。
この発言に鈴木氏は徒労感を覚えた。さらに、佐藤代表の経営者としての姿勢にも疑問の目が注がれた。
住民:2020年から2024年までの5年間の工事で、どれくらいの支出があるか計算しているんですよね。
佐藤:まだ計算していないです。
住民:普通は、土地を買った時点で、大ざっぱな計算をするはず。工程表も作る。どの時点で借金が終わるかの計算もするよ。
住民:佐藤さんは、工事をフジタにまかせているの?
佐藤:はい……。
さらに住民は、佐藤代表が某政治家に紹介されてフジタとつながったことも知った。そして5日後の12月26日、筆者の目の前で佐藤代表とフジタが住民と話し合った。ここで住民が「佐藤さんはフジタに丸投げしているんですよね」と念を押すと、フジタも「はい」と認めた。そして鈴木氏が、内藤家転居の件で「いったい誰が市役所に虚偽の報告を伝えたのか?」と問うと、フジタは「調査します」とだけ約束した。
◆住民との話し合いでも決着つかず、反対署名が開始される
2020年1月18日、フジタの社員6人と佐藤代表が韮尾根地区を来訪。ここでも虚偽報告の真相は明かされなかった。ただし、この計画で初期から住民との折衝に当たっていたフジタのW氏が「(市に転居の話をしたのは)一番可能性があるのは私だと思います」と曖昧に回答し、10月9日に内藤さんの引っ越し話を初めて聞いたというF氏もその後、社内で問題を精査していなかったことも明らかになった。
さらに、住民の憤りに火をつけたのは2月10日。この日の話し合いで、佐藤代表は受け入れ残土を100万立米から60万㎥に減らすことを表明。フジタは、その場合でも「道路を拡幅したら1日160台のダンプカーによる運搬が34か月、拡幅をしなければ120台で45か月かかるので、どちらかを選んでほしい」と住民に要請した。
これは拡幅そのものを問題視している住民の神経を逆なでしたものだった。これを機に、志田線沿いの地権者8人は「用地交渉には一切応じない」「事業者等の訪問や連絡は一切断る」とした意思表明書を佐藤ファームに送ることになる。
また、この一連のできごとから津久井農場計画そのものを信用できなくなった住民たちは、10月から農場計画に反対する署名活動を展開。すると、地域の外からも署名に応じる人が増え、最終的には2247件が集まったのだ。
2月には、韮尾根自治会が審査会の全委員と本村賢太郎市長にも問題の詳細を文書で送付した。この文書が汲み取られたのであろう、2020年2月26日に審査会は本村市長に宛てて「志田線の拡幅は確定していない。(事業者は)何か確定した条件で見直しての環境保全措置や事後調査を実施すること」(概要)との答申案を提出。
本村市長は、そこにさらに「地元自治会から地域環境悪化への懸念に関する要望書が署名を添えて市に提出されたことも念頭に置き」などの文言を加え、佐藤ファームに対して「地域住民等との意思疎通を図ること」との意見を表明したのだ。
環境アセス手続きでは、市長意見を取り入れてアセスの最終報告書というべき「環境影響評価書」を作成しなければならない。だが、市長意見に従えば、地域住民と佐藤ファームとが協議のうえで同意に至らなければ、評価書は作成されず、計画は進まないことになる。
佐藤代表はその後「住民からの質問に丁寧に答えます」と表明し、話し合いを要望しているが、コロナ禍での外出・集会自粛の影響で7月6日時点でも話し合いは実現していない。
◆残土を受け入れの数十億円が最初から目的だった!?
この取材の過程で、私は「佐藤誠代表を知っている」という男性と知り合った。相模原市緑区在住の嶋田俊一氏だ。
約10年前、佐藤代表の父親と懇意にしていた横浜市在住のK氏から「佐藤の息子(佐藤代表)が土地を2か所、それぞれ1億円で騙されて買ってしまった。その処分に困っている。相談に乗ってくれないか」との連絡を受けた。
嶋田氏は佐藤代表と一緒にその土地(今の津久井農場計画地)を見に行った。佐藤代表は「ここを残土捨て場にしようと思う」と説明したが、嶋田氏は「残土捨て場は谷にするべき。この急斜面では無理だ」と告げ、以後、寺院関係者に「墓地にならないか」と打診をしたが、すべて断られた。
そして2009年には佐藤代表に「私が仕事で回収するスーパーやドラッグストアなどからの段ボールの保管場所としてあの土地を使い、とりあえず利益を出し、廃品回収業の下地を作ることを検討してみては」との手紙を送ったが、返事はなかった。
また2か所の土地のもう1か所は、反社会勢力組織が産廃などの不法投棄を始めた。これにK氏が対処し、それを片づけさせたこともあるという。
ところが、5年ほど前から佐藤代表とは音信不通になる。そして2019年8月、偶然にインターネットで津久井農場計画を知った。嶋田氏は「この土地の件で世話をした人間に何の連絡もないとは」と憤ったという。
もしこの話が本当だとすれば、佐藤代表は農場などやる気はなかったことになる。ただし、フジタとつながったことで、残土を受け入れれば数十億円の金が入ってくるということで、改めて農場経営を目指した可能性も否定はできない。
そこで筆者は4月上旬、佐藤代表に宛てて「嶋田氏の話は事実なのか、佐藤ファームの住民への説明責任、フジタを紹介した政治家とは誰か、そして万一の土砂崩れでの補償の用意はあるのか」など17の質問を手紙で送った。
すると1週間後に佐藤ファームの顧問弁護士から「後日、弁護士から回答を入れる」との電話が入った。そして回答がFAXで入ったのは、1か月以上も経った5月22日のことだった。
その内容は「地元説明会等において通知人(佐藤代表)自らご説明を差し上げて参りたいと考えているところであり、個別の対応は差し控えさせていただきます」という実質上の“ゼロ回答”だった。
だがこれは、佐藤代表が地元住民から筆者と同様の質問が出されても回答すると明言したことである。実際に地元自治会は、佐藤代表に対して質疑をする予定だ。
◆フジタはJR東海から「残土の処分地を口外するな」と言われている!?
5月中旬。韮尾根自治会で気になる動きがあった。フジタの意向を受けた住民のH氏が内藤さん宅を訪問。H氏は「橋本(相模原市の中心部)に引っ越せば、資産価値も上がります」と引っ越しをほのめかしたが、内藤さんは「フジタと佐藤ファームとは交渉は一切しない」と引っ越しを拒否。だがH氏は、「フジタはもう引けないところまで来ているから、道路の拡幅がなければ、別方向から残土を運ぶかもしれない」と説明した後にこう告げたのだ。
「フジタは、どの残土を持ってくるかは先行して伝えられない。JR東海から(口外を)止められているらしいんですよね」
これはリニア工事からの残土を意味するのか? 内藤さんからこの録音データが送られてきたとき、鈴木氏ら住民は「やはりか」との思いを抱いた。そして、それが決定的になったのは6月25日。
JR東海が、リニア工事のうち津久井農場に近い「津久井トンネル(東工区)」の施工者をフジタに決め、契約を交わしたのだ。これにより、そこから発生する60万㎥(津久井農場への搬入量と同じ)もの残土を、フジタが津久井農場に運ぶ可能性が高まった。
すると、フジタが排出する残土を佐藤ファームが数十億円で引き取り、そこから佐藤ファームが農場造成への数十億円をフジタに支払うことになるのだろうか? 佐藤代表の話では「(100万㎥の段階で)農場造成にはそのお金だけでは足りない」ということだが、その足りない分はどう工面するのか? 佐藤代表は住民の前でそれをどう説明するのだろうか。
JR東海の発表のあと、フジタのF氏から韮尾根自治会の落合会長に「受注したリニア工事は農場計画とは一切関係ない」との電話が入った。では、60万㎥もの残土をどこから運ぶのか? それを明かさないままでは住民合意には至らない。
住民が知るべきことはまだまだある。たとえば、2019年12月時点で佐藤ファーム、津久井農場での牧場施設(牛舎や堆肥舎など)の建設(約4億3000万円)については未契約だった。これはいつ契約されるのだろう。
また、膨大な残土を急斜面で造成する以上は、土砂崩れの可能性もある。そうなった場合の補償は誰が行うのか。土砂崩れを怖れて隣接する愛川町でも反対運動が起こっている。この問題を今しばらく追いかけてみたい。
<文・写真/樫田秀樹>
【樫田秀樹】
かしだひでき●Twitter ID:@kashidahideki。フリージャーナリスト。社会問題や環境問題、リニア中央新幹線などを精力的に取材している。『悪夢の超特急 リニア中央新幹線』(旬報社)で2015年度JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞を受賞。
ハーバービジネス
[17]
2019/06/17 01:06:57
2019年5月3日 11時15分 プレジデントオンライン
ヨドバシカメラの公式通販は、東京23区全域や横浜、大阪、福岡の一部で「ヨドバシエクストリーム」という配送サービスを提供している。1品から注文でき、利用料金も配送料金もかからない。なぜこんな大盤振る舞いができるのか。経営コンサルタントの竹内謙礼氏が考察する――。
■「ヨドバシエクストリーム」の存在を思い出した
東京のコワーキングスペースで仕事をしている時のこと。持ってきているはずの赤いボールペンがないことに気がついた。時刻は午前10時だったが、今日はコワーキングスペースにこもりっきりの予定。夜までに自著のゲラ原稿に赤ペンで校正を入れて、編集者に渡さなくてはいけない。コンビニで買ってこようとも思ったが、あいにくの高層階。下まで降りる時間もない。仕方なくスタッフに赤ペンを借りようと思ったところ、ふと「ヨドバシエクストリーム」の存在を思い出した。
ヨドバシ・ドット・コムのヨドバシエクストリームを使うと、東京23区にはその日のうちに送料無料で配達してくれる。千葉県の田舎町に住んでいるので一度も利用したことがなかったが、都内に住む友人は「アマゾンよりもヨドバシエクストリームを利用している」と話していた。
半信半疑でヨドバシ・ドット・コムを見に行くと、サイトに「ご利用料金無料、配送料金も無料」と大きな文字で書かれていた。しかも、宅配業者を使わず、自社で配達しているらしい。試しに自分がいるコワーキングスペースの住所を打ち込んでみたところ、お目当ての赤いボールペンは本日16時までに配達してくれるようだ。
■「ボールペン1本を届けてもらうのは、さすがに申し訳ない」
編集者にゲラ原稿を渡す時間を逆算すると、16時までに赤いボールペンがあれば十分間に合う。しかし、ボールペン1本だけを届けてもらうのは、さすがに申し訳ない。とは言いつつも、本当にボールペン1本でも送料無料でその日のうちに届けてくれるのか興味津々でもある。結局、申し訳ない気持ちよりも好奇心のほうが勝ってしまい、ヨドバシエクストリームを使って赤のボールペンを1本注文することにした。
そして午後4時。コワーキングスペース受付の女性スタッフから「お届け物です」と、小さな封筒を渡された。封を開けると赤いボールペンと納品書が1枚。なんだか申し訳ない気持ちになってくる。できればお礼の一言でも言いたかったが、受付の女性いわく、配達員は荷物を置いてすぐに帰ってしまったとのこと。どんな人がボールペンを届けてくれたのか気になったので、スタッフの女性に尋ねてみた。
「どんな配達員でしたか?」
「普通の人でしたよ」
「どんな格好していましたか?」
「普通の格好ですよ」
怪訝そうな顔をする女性スタッフ。これ以上質問するとコワーキングスペースから追い出されそうだったので、とりあえず、送られてきた赤いボールペンをありがたく使わせてもらって、ゲラ原稿の校正を始めることにした――。
■ヨドバシエクストリームは儲かっているのか
その日、ヨドバシエクストリームのおかげで、無事、ゲラ原稿の校正作業をすることができた。しかし、私の頭の中では「ヨドバシエクストリームは儲かっているのか?」という疑問でいっぱいになっていた。1本135円の赤いボールペンをネットで受注して、倉庫でピッキングして、わざわざ自社のスタッフに送料無料で配送までさせて、果たして利益が出るのだろうか。
しかも、ヨドバシのポイントもつけてくれているし、返品や交換にも対応するという。アマゾンや楽天のような巨大企業であればまだ理解できるが、一家電量販店がこのビジネスモデルを展開するのは、さすがに無理があるのではないかと思った。
そこで、ヨドバシという会社をいろいろ調べてみることにした。すると、20年以上前となる1998年にネット通販を開始していたことがわかった。ネット活用の歴史は古いのだ。2018年度の売上高は6805億円。同業のビックカメラは8440億円。企業規模はヨドバシカメラのほうが小さい。最大手のヤマダ電機は1兆5739億円だ。ヨドバシは規模で勝る企業ではない。
■ますます深まるヨドバシエクストリームの謎
実際、「2時間以内に配達」をうたうアマゾンのプライム会員向けサービス「プライムナウ」は、2500円以上でなければ注文できないか、利用金額に応じて配送料が変わる(地域によってサービスが異なる場合がある)。楽天市場が展開する類似サービス「楽天24」も、送料無料になるのは2500円以上からだ。ネット通販を専門としている大企業ですら実現不可能な「自社配送による送料無料」を実現したヨドバシエクストリームの謎は、ますます深まるばかりだ。
しかし、公開されている決算状況を見ると、ヨドバシの業績が絶好調であることが分かる。
2016年 売上高6796億円 経常利益512億円
2017年 売上高6580億円 経常利益556億円
2018年 売上高6805億円 経常利益607億円
ご覧のように、売上高も経常利益も着実に伸ばしている。驚くことに同業のビックカメラやヤマダ電機の利益率が3%前後なのに対して、ヨドバシは8%前後の利益率をしっかりキープしている。仮にヨドバシエクストリームが赤字事業であれば、このような数字にはならないはずだ。
そこで、ざっくりとだがヨドバシの自社配送の1個当たりの送料がどのくらいになるのか計算してみることにした。
■ネットの求人広告から人件費を算出
自社配送を構築するのに必要なのは「人件費」「車両費」「ガソリン代」「保険」の4点である。しかし、ガソリン代と保険代は、費用の中で大きな割合を占めないと考えて、ここでは「人件費」と「車両費」だけで計算してみることにした。
まず、人件費に関しては、ネットに出ていた求人広告から算出。ヨドバシの配送スタッフの給与は25万円前後となっており、もろもろの経費や保険を考慮して、会社として負担しているコストは1人当たり35万円前後だと仮定した。月に20日間働いたとして、だいたい一人当たりの日当は1万7500円という計算になる。
次に1日の配送個数を算出した。参考として、ネットの求人情報でアマゾンの配送業者の募集要項を見たところ、東京都内の1日平均の配送個数は「150個」と記載されている。日当1万7500円の配達員に、150個の商品を配達させるとなると、1個当たりの配送料は約116円。もろもろの梱包資材代や保険代が乗ってきたとしても、150~170円ぐらいの配送コストではないかと推測する。
■1個当たりの配送コストは200円前後ではないか
「車両費」に関しては、1台当たりの車両費がだいたい100万円だと仮定して、運送用事業者の場合、減価償却期間が3年になるので1カ月当たりのコストは27万7800円、1日当たりのコストは933円となる。1日150個の荷物を配ると仮定すると、1個当たり6円の負担。ガソリン代や保険などをプラスしても、だいたい10円ぐらいだと思われる。
ここに受注管理やカスタマーサポートの人件費、ページ制作費用、さらに在庫管理や梱包などのロジスティックの費用も加算したいところだが、こちらは全国配送のネット通販や関東圏の15店舗の配送業務も兼ねているので、ヨドバシエクストリームだけのコストは相当圧縮できるのではないかと予想する。そうすると1個当たりの配送コストは、かなりおおざっぱな計算ではあるが、200円前後になるのではないだろうか。
現在、ネットショップが一般的な配送業者を利用した場合、60サイズの平均配送料が400円前後。その料金設定から考えると、ヨドバシの配送料は格安といえる。東京近郊に配達エリアを絞ることで効率よく回ることができるし、他の配送業者と違い、ネット通販だけに特化した配送システムを構築することができているので、もしかしたら、さらに配送コストは安いかもしれない。
■ネット通販を始めた時期がずば抜けて早い
もうひとつ、私がヨドバシエクストリームで注目したのは、ネット通販を始めた「時期」である。先述したように、ヨドバシがネット通販を始めたのは1998年。楽天市場がネット通販に参入した翌年には、すでにネット通販事業をスタートさせている。
ちなみに同業のビックカメラがネット通販に参入したのが2003年。アマゾンが本の通販を始めたのが2000年で、物流センターを構えたのが2005年に入ってからである。この点からも、ヨドバシがネット事業に参入した時期がずばぬけて早いことが分かる。
また、ヨドバシ社員へのインタビュー記事によると、当時のサイト名は「ヨドバシ・パーソナルストア」という名称で、1日100件ほどの注文を受けていたという。受注管理システムがなかった時代に、1999年にはすでに店頭在庫と一元管理できるシステムを導入。2000年には「ヨドバシ・ドット・コム」を立ち上げている。
2000年前後のEコマース業界と言えば、楽天市場で卵を販売するネットショップが「月商100万円越えた!」と新聞で大きく取り上げられていたような時代である。その時期に、すでに自社サイトで売り上げが作れる体制を整えていたことを考えると、ヨドバシには相当のEコマースのノウハウが蓄積されていると考えてよい。
家電量販店の一企業と考えれば規模は小さいかもしれないが、ネット通販の経験と知識は、“後発組”の楽天市場やアマゾン以上のものがあると言える。
■質の良い顧客を囲い込んでいるのではないか
もうひとつ加えるのなら、ヨドバシの長いネットショップ運営の歴史は「客質」にも大きな影響を与えているといえる。
1998年からネット通販の事業を展開しているとなれば、すでに20年以上の顧客の積み重ねがあることになる。ネット通販というビジネスモデルは、競合が少ない段階で顧客を獲得して、その顧客にネット通販の利便性を体験させれば、リピート客になる傾向が強い。実店舗のビジネスよりも老舗になればなるほど強く、メルマガとポイントで顧客を囲い込むことさえできれば、価格競争に巻き込まれにくくなり、売り上げが安定しやすくなる。
そのような観点で考えれば、ヨドバシは日本のネットショップの中でもダントツで歴史が古く、なおかつ質の良い顧客を多く囲い込んでいる可能性は高い。事実、日本生産性本部が2018年に行った顧客満足度調査では、通販部門で「ヨドバシ・ドット・コム」が5年連続で1位を獲得している。この実績は「ヨドバシの通販のサービスは素晴らしい」と捉えられるのと同時に、「ヨドバシの通販のサービスは素晴らしい」と答えてくれる良い客質の顧客が多いことを意味している。
■優良顧客は「小料理屋の常連客」のようなもの
客質が良いと、他のネットショップと販売価格を比べる客が少なくなり、返品やクレーム対応の必要な客も減る。つまり店舗運営のストレスは小さくなる。例えるなら、小料理屋で常連客のほうが一見さんよりも文句も言わず料理を「おいしい」と食べ続けてくれるのに状況は近い。
ヨドバシを昔から利用している優良顧客は、ヨドバシのサービスを心から信頼しているので、まとめ買いもしてくれるし、競合他社と価格を比較しながら買うこともほとんどしないのではないだろうか。長年貯めているポイントもあるので、多少、高い商品でも購入してくれるはずである。
また、客質が良ければ、クレームや問い合わせも少なくなるので、業務もスムーズに回るようになる。少なくとも、どっかのコンサルタントのようにボールペンを1本だけ注文するようなバカな買い物をする客は、レアなケースだと思われる。
■人件費の高騰に耐えられるか
このように、ヨドバシエクストリームが事業として好調な理由は、
①自社配送が外注の配送業者を利用するよりも安い
②ネット通販とロジスティックの経験とノウハウが豊富
③顧客の質が高い
という3点だと思われる。おそらく、自社配送というクローズドな世界のため、配送の仕組みやノウハウが外に漏れにくいことも、ヨドバシの自社配送を他社がまねできない要因のひとつと考えられる。
ただ、ひとつだけ懸念することは、人件費の高騰である。今回、いろいろな宅配業者の求人広告を調査したところ、月給はアマゾンの配送ドライバーの41万円程度が一番高かった。巨大企業がネット通販の市場だけではなく、労働賃金の競争にまで突っ込んでくると、ノウハウと客質だけでヨドバシが対抗し続けることは、将来的に難しくなるのではないだろうか。
日本企業であるヨドバシにはもっと頑張ってほしいところがあるので、次回はボールペン1本という失礼な注文ではなく、客単価の高い商品を注文して、もう少しヨドバシの売り上げに貢献していきたいと思う。
竹内 謙礼(たけうち・けんれい)
有限会社いろは代表取締役
大企業、中小企業問わず、販促戦略立案、新規事業、起業アドバイスを行う経営コンサルタント。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)ほか多数。
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(有限会社いろは代表取締役 竹内 謙礼 写真=時事通信フォト)
※大阪で、ヨドバシカメラのエクストリームを使える場所は、
郵便番号530-0001 530-0011 530-0012 530-0013 530-0014 です。
[16]
2019/04/25 04:06:06
2019/4/19(金) 7:52配信 朝日新聞デジタル
鶏卵業大手「イセ食品」グループが所有していたビル。ニューヨークのブロードウェーに面している=鵜飼啓撮影
ニューヨーク・マンハッタンにあるビルの売却益の一部を受け取りながら、所得を税務申告していなかったとして、鶏卵業大手グループの創業者が約7億円の申告漏れを国税側から指摘されていたことがわかった。追徴税額は過少申告加算税を含めて約3億円で、すでに修正申告したとみられる。
指摘を受けたのは、「イセ食品」(埼玉県鴻巣市)グループを創業した伊勢彦信会長(89)。取材に、「ビルの売却益は米国で課税され納税している。税理士が『日本では税金はかからない』と言ったので任せていた」と話している。
関係者によると、イセ食品グループの飼料販売会社「イセヒヨコ」(同)の米国支店が約30年前、ニューヨークの商業ビルを購入。合同会社(LLC)にビルを現物出資する形で所有していたが、2014年に転売し、LLCは約200億円の売却益を得た。関東信越国税局と金沢国税局は、売却益の一部がLLCからイセヒヨコへの配当に充てられ、同社から伊勢会長の個人口座に入金されたと認定。約7億円の所得の申告漏れを指摘したという。(花野雄太)
[15]
2019/04/10 15:22:26
デイリー新潮 2019/4/9(火) 5:57配信
この4月1日に東京赤坂、TBSのほど近くに、カウンター9席だけの「大阪マドラスカレー」がオープンした。
大阪・日本橋の老舗カレー店「カレーやマドラス」の東京初出店という。だが、このお店、オーナーはなぜか俳優の北村一輝(49)というのである――。
***
北村といえば、今秋に始まるNHKの朝ドラ「スカーレット」の戸田恵梨香演じるヒロインの父親役に抜擢されると発表されたが、役を選ばないというより、何でも演じる役者として有名だ。ゲイバーのママから猫好きの侍、横山やすしまで、とにかく守備範囲は広い。
中でも日本屈指の濃い顔の俳優を一堂に集めて古代ローマ人にした映画「テルマエ・ロマエ」では次期皇帝候補のケイオニウスを演じ、まったく違和感を感じさせなかったことでも知られる。その一方で、インド人にも間違えられたこともあるというのは、芸能記者だ。
「あまりバラエティ番組には出演しない北村さんですが、過去に出演したときには、『映画 怪物くん』のロケでインドに行ったときに、現地のインド人にスカウトされたことがあると言っていましたね。また、中国ロケでは、現地エキストラに『あなた、日本人役なのに、なぜインド人?』と尋ねられたとか。まあ、確かに日本人には珍しいほど濃い顔ですよね。インド人に似ているからなのかは知りませんが、バラエティで必ずと言っていいほど語られるのが、“カレー愛”です。芸能界でも知る人ぞ知るカレー好きとして有名。なんでも、あまりにカレーを愛するあまり、たまたま入ったお店のカレーがマズくて、『こんな店にお金は払えない』と言い出して一悶着起こしたこともあったとか」
それで、店まで構えてしまったというのだが……所属事務所に聞いてみると、
「確かに北村がオーナーとしてやってはいますが、事務所はまったく関与しておりませんのでお答えしかねます」
カレー好きが高じてと聞いているのだが?
「私どもではお答えしようもありませんので、お店に行ってみてはどうでしょうか? たまにいるようですので、直接、聞いてもらえたら……」
10代からの常連客
港区赤坂のTBSテレビにほど近い、路地を入ったところにその店はあった。「大阪マドラスカレー」である。中に入ると、カウンターのみで全9席の小ぶりな店構えだ。メニューがないのでキョロキョロしていると、厨房のお姉さんから声がかかる。
「カレーは1種類で、ライスは大・中・小から選べます。それにトッピングには卵とチーズがあります」
それだけ?
「ハイ、それだけです」
中盛りに卵のトッピングを注文すると、すぐに出てきた。大阪によくある、ルーに生卵が乗ったカレーである。一口含むと、ちょっと甘い……。もう一口、あれ! 段々辛くなってくる。
「本店は大阪にありまして、そこの味なんですけど、いかがですか?」
食べたことのない味だが、くせになるかも。
「ありがとうございます」
ところで、この店のオーナーは顔を出すの?
「ご存知ですか! なかなか仕事が忙しくて時間が取れないようですけど、たまに顔を出してくれます」
オーナーは仕事でこの味に出会って気に入ったのかな。
「この味をすっごく気に入ってるようです。それに、元々大阪出身ですからね、あちらでは長く続くお店だそうなので、元々知っていたのかもしれません」
確かに北村は、大阪出身である。残念ながら本人がいなかったので、大阪本店のオーナーに聞いてみた。
「えーえー、北村さんはホンマに昔から来ていただいております。10代後半の頃からかな、役者になる前からの常連です。うちの味が気に入ってくれてるようで、役者になってからも、大阪で仕事のときはもちろん、京都で撮影のときにも飛んできてくれたり、何かあれば来てくれてます。テレビでも何度か紹介してもらって、ありがたいですわ」
かなりお気に入りのようである。それがなぜ、東京に出店することに?
「20年近く前からかな、いつか東京でやりたいと言い始めたのは。東京にこの味を持っていきたいと言うんですわ。それから長いこと経ちましたが、ようやく目処が立ったらしく、東京に出店することになったんです」
30種類のスパイスと4種類のフルーツを1週間かけてじっくりと煮込むというマドラスは関西では4~5軒の支店があるというが、東京へは初出店だ。
「どの店も私がやっているわけではなく、のれん分けとでも言うんですか、そういった形でやってもらってます。北村さんも一緒です。お友達と一緒に、うちのレシピでやってるんです。東京でも作っていますが、こちらからもルーを送ったりしてます。私の店では今、カツなどの揚げ物もありますけど、昔はカレーだけでしたから、その頃を再現しようとしているみたいです。頑張ってもらいたいですわ」
インド人もびっくりの北村カレーである。
週刊新潮WEB取材班
[14]
2019/04/06 22:53:49
2019年4月5日 21時18分 朝日新聞デジタル
2002年に山梨大と統合した山梨医科大ホームページが今春までに、出会い系アプリや風俗情報などを紹介するサイトになっていたことが分かった。
ウェブサイトのURLが「.jp」になる全てのドメインを管理する日本レジストリサービスも5日、事態を把握し、サイトの内容が表示されないよう措置した。
このドメインは「yamanashi-med.ac.jp」。末尾が「ac.jp」のドメイン名は、高等教育機関と学校法人のみに使用が許されている。登録者を変更する場合も、有資格者かどうかをチェックする決まりだ。しかし、ドメインの登録者は昨年12月以降、都内の20代男性になっていた。
米非営利団体の記録サイトで確認すると、統合直前の02年9月までは「山梨医科大学」のサイトと明示され、その後しばらくも「山梨大学医学部」「統合に伴い新サイトに移行」と書かれていた。
ドメイン情報を管理する日本レジストリサービスは「ac.jpの登録者になれない人物に登録されていた。不適切と判断し、内容が表示できないようにした」と話した。
登録者の男性は「偶然使われていないドメインを見つけ、ドメインの申請代行業者を通じて登録した。広告で収入を得るためサイトを運営していた」と話した。山梨大は「なぜこうなったのか分からない」としている。
ドメインは、ウェブサイトのURLの「○○○.jp」などに当たる部分。(長野剛)
[13]
2019/04/02 04:24:10
2019年4月1日 4時50分 東洋経済オンライン
ゼンリンは1000人もの調査員を動員し、日々測定している。コンビニのトイレの有無から、店舗の営業時間まで、
その詳細さは群を抜く。地図作成のノウハウの固まりだ(写真:ゼンリン)
あの米グーグルが扱う「グーグルマップ」に、この3月から異変が生じている。日本の地図から道路が一部消えたり、
停留所などの表示が消えたりするなどの”不具合”が発生している、というのだ。これには、今まで地図情報を
提供していたゼンリンに対して、グーグルが契約見直しを迫った、との見方がもっぱらである。
ゼンリンが自社の地図情報をグーグルに提供したのは2005年から。人手によって道路や標識を実地で確認しており
、国際的に比較しても、地図の正確さや緻密さには評価が高い。日本のユーザーが求める水準も高かったが、
ゼンリンはそれに応えてきた。が、ストリートビューなどIT技術を駆使して情報を集めるグーグルが進化とともに、
自前のサービスを持ちたがるのは当然で、グーグルも今回、オフラインマップなど新たな機能の追加を予定している。ゼンリンも自社の有料アプリを展開しており、この部分でマイナス面が大きかったのも事実だろう。
【2019年4月1日17時20分追記】初出時、オフラインマップの機能追加について誤りがありましたので、
表記のように修正しました。
もっとも、契約自体は残っているもようで、グーグルマップの利用規約にもゼンリン地図に基づくとの記載がある。
あくまでもグーグル側の判断のようだ。ゼンリン側も、どの部分を使ってどの部分を使っていないか、
知らされていない。ただ、地図の使用にはクレジットを出す条件があり、
地図などに付いている(C)ZENRINの表示が現状で外れていることについては、すでに把握しているという。
グーグルでない相手を提携先に選択
それにしても、今回のグーグルマップ騒動、裏を返せば、ゼンリンの”存在感”を改めて見せつけたとも言える。
1000人もの調査員を動員し、全国をくまなく調査するゼンリンは、地図作成のノウハウの固まり。
もともとゼンリンからすれば、収益性の高い他のBtoBビジネスが拡大しており、グーグル依存度は高くない。
不具合のあった3月、ゼンリンは米マップボックスに地図情報を提供することが明らかになっており、
グーグル以外にもいわば”保険”をかけた格好だ。さらに先を見通せば、
グーグルのような無料広告モデル(グーグルはゼンリンに利用料を支払い)と今後一線を画し、
ゼンリンにとって、付加価値の高い地図は「有料」というビジネスモデルを取り戻す、
いい契機になるのかもしれない。
とはいえ、世界のグーグルに対峙できるとすれば、日本でせいぜい1社だろう。実は国内の地図2大大手、
ゼンリンと昭文社では、ここにきて大きく明暗が分かれている。
この2019年3月期、住宅地図やカーナビ用地図に強いゼンリンが利益を続伸させる一方で、
昭文社は3期連続営業赤字が確実視されている。収益力改善のため、重荷となっていた人件費の削減に向けて、
3月末で96名の希望退職を実施した。
書店では地図『マップル』が有名な昭文社だが、
そこには地図業界全体を取り巻く大きな構造変化が起きていたこともまた、見逃せない。
ゼンリンが地図のデジタル化を実現したのは1984年だ。カーナビ用にデジタル地図を整備する必要があったが、
そうせざるをえない決め手となったのは、細かな文字を書ける職人の数が不足していたこと。
住宅地図を全国で整備・更新していくには、職人に頼らない方法を構築することが必要だった。
そこで日立製作所と共同で住宅地図自動化システムを確立。
1986年にはCD-ROM「Zmap電子地図」を開発して1988年に発売している。
1990年代にはカーナビ用地図の売上高も拡大したことで、1994年9月の上場へとつながっていった。
対照的に昭文社はデジタル化の決断が遅れた。既存の出版事業が好調だったがゆえだ。
1978年には『ミニミニガイド文庫』で旅行ガイドブックに参入。
1984年に立ち上げた主力ブランド『マップル』は地図だけでなく、
1989年から始めた『マップル(現まっぷる)マガジン』で雑誌事業にも展開した。
2008年には女性向けの『ことりっぷ』も始動、さらに2011年投入の『まっぷる工場見学』はじめ、
大ヒットを次々と連発したのである。
デジタル化に踏み切るのは1990年代に入ってからだった。
1995年に電子地図ソフトの「マップルライフ」を投入。
独自に地図データベースシステム「SiMAP」の運用を開始し、
地図アプリや簡易カーナビ用のデータ提供も始めた。一時はこれら電子地図が収益に貢献した。
だが足元では、この電子化された地図が苦戦している。とくにグーグルマップなどの台頭で、
有料の地図アプリが低迷。カーナビ用地図も縮小が続き、ガラパゴス化した国内市場を奪い合う状況である。
サブスクで業界ごとに毎月定額をガッチリ
昭文社の場合、デジタル化の出遅れに加え、もともと強みの出版事業でも返本が膨らんで、
2017年3月期には営業赤字に転落。2018年3月期には新ガイドが堅調な反面、
利幅の大きい地図やカーナビの受注が減った結果、連続営業赤字に陥ってしまった。
家の表札やオフィスビルのテナントを1つ1つ徹底調査するのがゼンリンの強みである(写真:ゼンリン)
冊子版の住宅地図は長期縮小が続いており、スマホ向けの有料地図アプリも低迷。
それでもゼンリンの増益がなお続くのは、月額課金によるサブスクリプション型のBtoBビジネスが
育っているからでもある。
とりわけサブスクリプション型が進んでいるのが住宅地図データ。
各業界ごとに必要な情報をワンストップで提供するパッケージ商品が伸びており、
1都道府県1ID単位で月額1万円という料金体系もわかりやすい。
その象徴が不動産業者向けの「GISパッケージ」だ。
ゼンリンの住宅地図に地番や用途地域名、容積率、建ぺい率や路線価など地価情報を重ねて表示できる便利さが
業者向けに受けている。不動産業者としては従来、地番を法務局に確認しなければいけなかったし、
路線価を国税庁のサイトで検索しなければならない。こうした手間を省ける点が喜ばれた。
同製品は開始当初の2014年3月期の2億円から、今期に20億円超まで拡大する見込みである。
ほかにもゼンリンはさまざまなデータ配信サービスを用意しており、
住宅地図部門は紙を中心に売り切り型が依然多いものの、3割をサブスクリプション型が占めるまでに成長している。
新年度の2020年3月期には中央省庁や地方自治体向けでも
月額課金モデルを増やしたい構え。総合行政ネットワーク(LGWAN)に対応したサービスを拡充し、
あらゆる部署で地図を活用してもらうべく多様なプランを用意する。
無料化の波というデジタル化の流れに逆らえなかったゼンリンだが、
データ整備にも地道にコストを割き続けた結果、BtoBへの取り組みが開花。昭文社とは優劣がはっきりしたようだ。
ゼンリンの前に崩れたライバルは昭文社だけではない。パイオニアグループもそうだ。
パイオニアのカーナビ「カロッツェリア」は長らく国内トップシェアを誇り、
その地図データを内製化したのが子会社のインクリメントP社。
ゼンリンがグーグルやヤフー、ナビタイムに地図を提供しているのに対し、
インクリメントPはアップルに地図を提供。iPhoneの標準地図はインクリメントPが地図データを提供している。
ただし親会社のパイオニアは赤字続き。香港ファンドへと傘下入りし、この3月27日には上場廃止となった。
「カロッツェリア」自体も首位の座を、ゼンリンが地図データを提供する、パナソニックの「ストラーダ」に
奪われている。2017年にはパイオニアに対し、
地図世界最大手のヒア社が資本参加し、大株主となった。
足を使い現場でコツコツと積み上げたデータ
グーグルマップの登場によって、誰もが日常的に地図を活用する時代となり、その利用頻度は
かつてに比べて格段に高い。ゼンリンも自社の有料アプリが厳しい傾向とはいえ、
グーグルなど無料アプリ向けのデータ提供料は高水準で推移している。
ゼンリンの強みは毎年130億円程度もかけて整備する地図データだ。調査員がコツコツと
足で稼いだ地図情報である。地図上に見えている以上の構造物のデータを集めているのも大きい。一軒一軒、
家屋の表札やビルのテナント名を確認し、
店舗の営業時間やコンビニのトイレの有無まで調査する。建物の入口といちばん近い道路がどこなのかも調べあげ、
カーナビの精度向上にもつなげていった。
今後は自動運転時代を見据え、高精度3Dマップの整備も進めている。地図の劣化によって、一度はグーグルを
困らせたゼンリン。その”希少価値”は思った以上に高まっているのかもしれない。
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2019/03/24 22:00:06
2019年3月23日 20時0分 ライフハッカー[日本版]
子ども部屋の前を通ると、我が子がGoogle Docsを使って何やら嬉しそうにタイプしています。
親はそれを見て、「よしよし。きっと科学のレポートか作文を書いているんだね」と思うかもしれません。
でも、お子さんはもしかしたら秘密のチャットルームでチャット中かもしれませんよ。
インターネットに関して子どもの一歩先を行くにはどうしたらいいのでしょうか。相当難しそうです。
Google Docsで会話する子どもたち
Google Docsはネットベースのワープロで、一見何の害も無いように見えますが、親が子どもに課したテクノロジー使用制限の網の目をくぐるためにGoogle Docsを使用している子どもたちがいます。
実に巧妙な手です。
Google文書を開いて友人たちを招待してつるむと、たちまちプライベートな空間のできあがり、そこで、チャットしたり、絵を描いたり、リンクや写真やネット情報をシェアしています。
Google Docsを子どもに使わせないようにブロックしようと考える親はほとんどいません(現に、ハイテク掲示板で、Google Docsを除くすべてをブロックする方法を質問している親御さんを何人も見たことがあります)。
それに、学校用のアカウントを既に持っている子どももたくさんいます。Google Docsを使ってチャットを楽しんだ後は、その文書を削除してゴミ箱を空にするだけで、何の痕跡も残らなくなります。
Google Docsを使ったいじめのやり口
Redditのあるユーザーが共有した話ですが、子どもがスマホを親に没収されないよう、チャットをGoogle Docsに移していたということです。
作家のIjeoma Oluoさんは、「息子は母親から押し付けられた規制の網の目をくぐるために、Google Docsを使いました。感心するほどハイテクオタクっぽいやり口です」とツイートしています。
Oluoさんのツイートに対して、多くの親が「うちの子も同じことをした」と返しています。
なかには、「友人間で誰が話しているかわかりやすくするために、1人1人の色を決めた」と言う人もいれば、「うちの娘は時間の90%をGoogle Docsで『ユニコーンのGIFの共有』に使っている」と書いた人もいます。
Google Docsがいじめに使われたケースは6万件以上
どれも害の無い話に聞こえるかもしれませんが(私が中学生だったら、やっぱりこういうことが大好きだったと思います)、親が子どものテクノロジーの使用をコントロールするためのアプリBarkの運営に携わるチームは、子どもたちがGoogle Docsをいじめにも使っており、Google Docs で他の子を寄ってたかって攻撃しているケースを6万件以上も見てきたと警告しています。
BarkはAI技術を使用して、サイバーいじめ、オンラインを使用した犯罪者、麻薬の使用、自殺願望を示唆する活動を見つるサービスを提供しています。
同社のブログによれば、
子どもたちはつるんで共有Google Docに意地悪なことや人を傷つけるようなことを書いています。あるいは、プライベートな「他人を貶めるページ」をデジタルで作成して、そこで餌食にした子を仲間外れにしながら、他の子どもたちにそのページへの書き込みをすすめています。
ブログのコメント欄がチャット掲示板になるケースも
親にしてみれば、話は複雑です。子どもは常に仲間とつながる方法を見つけるものです。
昔、学校の体育館で秘密の交換ノートをしたことがあったけれど、これはその現代版なのかもしれないと思う親御さんもいるかもしれません。
何年も前に、編集者のMitch Wagnerさんが、自分の古いブログ記事のコメント欄で複数の少女たちが噂話をチャットをしていることに気づいたと話したことがありました。
学校がソーシャルメディアをブロックしたので、少女たちは無作為にブログ記事を選んで仲間内のチャット掲示板として使っていたのです。
子どもがオンラインでいじめをしていた時の対処法
親は我が子のデジタル使用状況から目を離さないようにしていればいいのかもしれませんが、そうしたところで、子どもに嫌われるのが関の山かもしれません。
親ができる最善のことは何でしょう。
ネットで投稿するときは、後悔しないように何度もよく考えてからにすること(Google文書を破棄しても、誰かがスクリーンショットを撮っていないとは限りません)、サイバーいじめや嫌がらせの疑いがあるときは大人に知らせること、知らない人からの招待を受け入れないことなど、子どもにどうしたら安全でいられるか教えることです。
また、子どもには、居間などの家族の共有エリアでしかテクノロジーを使用させないようにしたほうがいいでしょう。
そうすれば、子どもが宿題をしているのか、ユニコーンのGIFを共有しているのか、それとも何かもっと悪いことをしているのか、親は把握できます。
Source: Bark(1, 2), Gizmodo, Boing Boing
Michelle Woo - Lifehacker US[原文]
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2019/03/19 10:14:08
2019年3月19日 4時0分 週刊女性PRIME
《今薬物をすすめられています》《どう切り抜けるか》《どうしよう日本酒飲んじゃって気付かず摂取してしまった》
【写真】テレビ出演の過去もある友理さん、他殺を訴える旦那のブログほか
昨年7月22日、五十嵐友理さん(28)は知人にそうLINEし、自身に降りかかるピンチを訴えたが翌23日に帰らぬ人となった。死因は急性覚せい剤中毒で、胃からは致死量の100倍もの覚せい剤が検出された。
近所では「浮いていた」人
今月6日、殺人と覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されたのは、事件当日に友理さんを自宅に招いていた税理士で会社役員の石原信明容疑者(69)。2人の関係を捜査関係者が明かす。
「石原は被害者と会員制デートクラブで'16年冬ごろに知り合ったといい、事件当日は会うのは4回目だった。昼ごろから石原の渋谷区神泉の自宅で酒を飲み始め、翌朝、友理さんが意識を失ったとして、午前7時ごろに石原が119番通報したところ、救急隊員が3階のベッドに全裸で横たわる友理さんを発見したということです」
発見時の状況などからネット上では「パパ活?」「キメセクでしょ?」などと不謹慎な憶測が流れたが、冒頭のように友理さんは知人にSOSを送っていて、2年前に結婚したばかり。
友理さんの夫も事件後すぐに「他殺だ」と自身のブログで訴えていた。しかしなぜ逮捕までこれほど時間がかかったのか。
「室内には争った形跡もなく、石原容疑者の身体からも自宅からも覚せい剤が検出されなかったため、友理さんが自分で摂取した可能性を否定できず、捜査が慎重になったようです」(捜査関係者)
現場となった石原容疑者の自宅は周囲から「浮いていた」と近隣住民が明かす。
「以前、犬のフンの“犯人はわかっている”という貼り紙を自宅の壁にされていたんですが、そこに暴力団の名刺も一緒に貼ってあってすごく怖いと思いましたね。防犯カメラもたくさんついているし、外からは生活が見えないようにするなど何をしている人なんだろうと思っていました」
58歳で大学院に行き、61歳で税理士免許を取得したという石原容疑者。もともと不動産関連会社役員など複数の収入源を持ち、港区南青山にもビルを所有。現場となった神泉町の自宅は'11年に購入。約270平方メートルの土地に地下1階、地上3階建ての豪邸で、高級外国産車のベンツとポルシェカイエンを所有。
石原容疑者を古くから知る男性は事件を聞いても「まったく驚かなかった」という。
「死んじゃってびっくり、って感じじゃないかな。彼は若い女性をモノみたいに扱っていて複数の若い女性を食い物にしていた。どれくらいクスリを盛ったら(被害者は)どうなるのか試されたのか、遊び感覚でクスリを盛ったんでしょう。殺意はなかったと思いますけど」(同男性)
とはいうものの、致死量の100倍の覚せい剤を所持するとは並大抵のことではない。
「彼は事件屋と呼ばれていて、不動産業界でも有名な存在でした。ほかが扱わない問題物件を扱うことからそう呼ばれていましたね。問題物件というのは暴力団関係の物件のことです。大量にクスリを入手できるルートはあったわけです」(同男性)
石原容疑者は調べに対し容疑を否認している。
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2019/03/19 10:10:13
2019/03/12 06:50 デイリー新潮
板橋区の主婦(当時28)に大量の覚醒剤を摂取させて殺害したとして、警視庁捜査1課は3月6日、殺人などの疑いで、税理士で不動産会社役員の石原信明容疑者(69)を逮捕した。
***
週刊新潮が接触に成功した容疑者の知人は、次のように振り返る。
「石原容疑者は“不動産会社役員”と報道されていますが、あの人が実際に携わっていた仕事といえば、違法すれすれ、グレーゾーンな案件ばかりでしたよ」
石原容疑者は2011年に渋谷区内で不動産会社「さつきエステート」を設立し、代表取締役に就任している。これを根拠に大手メディアは彼を“不動産会社役員”と報じているようだ。しかし、この知人によると、「さつきエステート」は彼の“本業”ではないという。
「あの人とは、もう15年の付き合いになります。知人の紹介で交友を持つようになりました。税理士の資格を取得したのは還暦前後で、当時は資格を持っていなかった。地上げや占有など、強引なやり方で物件を取得していましたね。彼の“本拠地”は1990年に港区で設立された不動産会社で、自社ビルを持ち、社員は『石原会長』と呼んでいました。私には『社長は別に立てている』と説明していました」(知人)
しかしながら、この港区の会社は登記簿を調べてみても、石原容疑者の名前は出てこない。
「“会長”として君臨していましたが、正式には代表取締役でもなければ、役員でもありません。最初こそ彼が所有する港区の土地を本社所在地としましたが、その後は数年のスパンで都内を転々とさせています。何しろ違法すれすれのビジネスですから、いつ捜査対象になってもおかしくない。警察や税務署からマークされないよう、細心の注意を払っていたのでしょう」(同・知人)
ちなみに「さつきエステート」は、被害者の主婦が殺害された一軒家に登記されている。石原容疑者が都内や神奈川県内に所有する土地や建物は、法人名義と個人名義が入り混じり、素人には全貌が見えにくい。
かつて石原容疑者は知人に、「さる有名企業の本社移転に際し、移転先の一部を占有させた。あれでかなりの利益を上げた」と漏らしたという。後は推して知るべしという“事業内容”だったようだ。
「そういう話を、豪語したり自慢したりという感じではなく、さらりと言うんです。暴力団を筆頭とする反社会的勢力や大物右翼と親交があることを、控え目にほのめかすこともよくありました。その口調から、信憑性があるのかな、と思っていましたし、大物右翼に関しては、たまたま私も面識のある人物でした。そのため、石原容疑者の話が極めてリアルで、ホラを全く吹いていないことを確認していました」(同・知人)
石原容疑者は大言壮語する詐欺師ではなかったということであり、だからこそ闇社会とのつながりも真実だった可能性が高い。知人は「ですから、あの人が覚醒剤を入手するのは、それこそ簡単なことだったのではないでしょうか」と指摘する。
「それでも成金趣味とは無縁で、普通の会社経営者という一面もありました。車は好きみたいで、高級外車を3台所有していましたが、これは特別。普段の金銭感覚は、一般の人と変わりません。服も時計も普通のもの。酒は嫌いではないですが、酒豪というわけでもありません。私におごってくれる時でも、メニューを見ながら『これは安いな』と呟くことも珍しくありませんでした」
韓国人やロシア人の女性と交際
覚醒剤は入手可能だと考えていても、“日本人”の女性を死に至らしめたことに、知人は強い衝撃を受けたという。
「あの人は口を開けば、カネか女性の話しかしません。筋金入りの“女好き”であることは間違いないのですが、私の知る限り、執着していたのは若くて美人の“外国人女性”でした。あの人と私が知りあった頃、彼には奥さんも子供もいました。ところが、“会長”として君臨していた不動産会社で、20代前半くらいの韓国人留学生に秘書的な仕事をさせていて、その子を愛人にしていたんです。生活費も学費も、一切合切を負担していたと聞いています」
石原容疑者と、その韓国人女性は、なんと主婦の殺害現場となった住宅で、同棲していたこともあったという。
「奥さんと離婚し、いよいよ韓国人女性と結婚しようとしたのですが、土壇場でフラれてしまったそうです。それでも懲りずに、6、7年前には、わざわざロシアに飛び、若い美女を見つけて帰国しました。そのロシア人女性とは、『横浜市内にある一戸建てに住まわせている』と教えてくれましたね。最後に会ったのは3、4年前ですが、その時もロシア人の美女がずらりと並んでいるアルバムを私に見せて、『彼女たちと見合いみたいなことをするんだ』と言っていました。私の知る限り、石原容疑者の好みは、若くてスタイルが抜群の美人です。キュートなタイプではなく、正当派の美女です」
石原容疑者は知人に、「外国人女性は日本語を喋らなくてもかまわないが、英語は通じないと困る」と漏らしていたという。英語でのコミュニケーションには苦労しなかったことが垣間見える。
ところが、石原容疑者が死に至らしめた女性は、外国人ではなく、意外にも日本人だった。この報道に知人が振り返るには、
「確かに女性が大好きでした。私に平然と『女性との身体の相性』について語るような男ですよ。ただし、日本人の女性と付き合っている、なんて話は聞いたことがありません。私が会わなかった3、4年の間に、一体何があったのか。また、覚醒剤が『致死量の100倍』という報道にも驚きました。致死量が0.5グラムから1グラムほどと報じられていますから、最低でも50グラムとか100グラム、はたまた200グラムという量です。メディアの『日本酒に入れた』という報道も、まだ私は信じられません」
例えば、おなじみの「味の素」だが、多くの人がスーパーで見る瓶は70グラム入りだ。あれだけの量でも、酒に溶かすのは、確かに大変な作業だろう。
各紙の報道によると、現在のところ石原容疑者は容疑を否認しているという。今後の取り調べや裏付け捜査で、どのような事実が明らかになるのだろうか。
週刊新潮WEB取材班
2019年3月12日 掲載
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2019/02/07 03:55:45
2019年2月5日 19時26分 日テレNEWS24
東京地検特捜部は東京・港区にあるクラブの実質的経営者を、所得税などおよそ1億円を脱税した罪で5日に起訴した。
所得税法違反と消費税法違反の罪で起訴されたのは、港区・西麻布にあるクラブ「AJITO NISHIAZABU」など複数の店舗を運営する「SCRUM」と実質的経営者の安倍秀彦被告(49)。
特捜部などによると安倍被告は、ホステスの給与から源泉徴収した所得税を納付せずに所得税およそ6400万円を脱税したほか、店の売り上げを少なく見せかけて消費税を少なく申告する手口などで消費税およそ3600万円を脱税した罪に問われている。
関係者によると脱税した金は会社の事業資金に充てられていたという。特捜部は東京国税局と合同で捜査していた。
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2019/02/07 03:49:36
2019年2月6日 12時24分 日テレNEWS24
美容院などで販売されているシャンプーをインターネットで違法に販売したとして、美容師の男ら3人が書類送検された。
書類送検されたのは、東京・渋谷区の美容院「Riku」の店長ら3人。警視庁によると、シャンプーは化粧品として製造番号を記載して販売する必要があるが、3人はミルボン社のシャンプーの製造番号を削り取ってインターネットで販売した疑いがもたれている。卸値で仕入れたシャンプーを、ネットで転売したことをミルボン社に気づかれないようにするためとみられている。
3人は1年半ほどで約580万円を売り上げたとみられ、店長は日本テレビの取材に「本当に反省しています」と話している。
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